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時間軸を変えることに戸惑った、2021年の振り返り

本年もまたまたお世話になりました。気づけば、早いものでもう2日も経てば新年です。今年は何を振り返ろうかな、と思い、カレンダーや書いたメモを見つめ直しながら、書いています。

その中で、カルチャー(企業文化や組織文化)を考えている時間がとても多かったと総括しています。いまなお続いている、新型コロナウイルスも含め、世の中の急速な変化によって、組織に生まれてくるさまざまな課題とも向き合いながら、自分自身が何のために誰のために仕事をしているのかも、問い続けていました。

最終的には、自分の成果よりもチームの成果を喜べるような組織を創りたいな、と思っているのですが、今年いっぱい問われ続けた苦悩と最終的にどうなったかを少しばかりご紹介できますと幸いです。

会社とは、誰のためにあるものなのか

ROXXという組織に来て、1年。最初は新しい環境のなかで過去の反省をもとに大義名分は「事業を長い時間軸で伸ばし続ける」ということを目標にしていました。

「事業とは組織で構成されており、組織とはヒトである」私がもっとも大事にしているのが、組織にいるヒトのために何かをすることでした。これは私の父親にも、お前の満足で仕事をするな。と口すっぱく教えられてきました。

つまりは、一番難しいヒトの部分を変えることにチャレンジしたわけです。

しかしながら、まだまだ成熟していないスタートアップという環境では、このヒトという単位の考え方が高速に入り乱れます。例えば、欧米では、会社は株主のものであることが一般的です。M&Aをしている時もそういうものを意識して取り組んでいました。「経営者の考えと従業員の考えのベクトルの違い」を行ったり来たりして、その時間軸の調整に非常に苦しみました。

時間軸の最適化は、組織の考え方によって違うものであること

この時間軸のベクトル合わせにとんでもなく苦戦しました。今までさまざまなスタートアップにいましたが、これだけ苦戦したのは初めての経験でした。

特に、長い在籍者は現在の経営者と近い距離であったがゆえに、ある程度本人たちが経験としてこの約8年間培ってきたもののを、私個人が曲げようしてしてしまっているように見えていたことが多く重なったように思います。

そうした会社の中に脈々と受け継がれるDNAのような、その歴史的背景を分かっている、いや結局は理解し切れておらず、決してリスペクトを失っていたわけではないのですが、そうした「見えないもの」にもっと向き合うべきだったのだろうと振り返っています。

一方で、そうした多くの反省点はあれども、今このタイミングで時間軸を変えにいったことについては、不思議と後悔している自分はありませんでした。

問い続けることの大事さ

最初は悩み、戸惑い、途中でこの変革を止めるべきかもしれない。むしろ私自身が異物であり、ROXXに居続けることが害をなすかもしれない、とさえ考えたこともあります。

おそらく、世の中でこういうことを問い続けた結果、やらないという選択肢を取る方が多いはずです。もちろん、私もやらないという選択を部分的に取っていました。まだ完璧に分解できているわけではないですが、「こうなくてはならない」という自分自身の必要のないプライドを少しだけ捨てられ、テーマとしていた人間力がほんのちょっぴりだけUPしたように思います。


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一方で、この時間軸の考え方を変えにいくことは、これからもっと成長を狙っていくROXXにとって、絶対に必要不可欠であると信じて、絶対にやるべきと意思を持って取り組みました。もしかしたら、外から見ると、非常に分かりにくい変化かもしれませんが、組織や個人の失敗をコントロールしながら、継続的に改善と検証のサイクルを回せる仕組みを創り切ることであり、その状態によってAgilityを最も高める構造を目指すこと。そして、諦めないこと。

改めて、本当に組織が大きく変わった1年となりました。目の前の本質にこのタイミングで、本心から立ち向かって良かったと、この年末にようやく思えたので、今は晴れやかな気持ちです。来年は新たな取組みを外にもっと発信できるようにしていきたいと思います。

原理原則と大義名分を引っ提げて

事業とは社会をより良くしていくものであって、組織とはその社会を一日でも早く創るためのもの。そのために、集まってきてくれるヒト、仲間を大事にして、はるか彼方にあるものを見ようとする努力を皆で力を合わせてやっていきたいと思います。とはいえ、原理原則として、目の前にはっきりと見えるものをきちんと実行することから、まずはきっちりやっていこうと思います。

今思うと、過去本当に良い師に巡り会えたことが今の私の基本的な考え方になっているな、と常々思います。本当にヒトに恵まれました。

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そんなこれからの私の大義名分は、自分の成果よりもチームの成果を喜べる組織創りをすることにあると考えています。そのためには、何よりも私自身が今の変化に誰よりも一番楽しんでいこうと思います。

来年もまた新しいチャレンジが控えています。うまく伝えられるかな、何が起こるかな、問い続けることを怠らず、新しいチームや仲間と一緒に良い組織を創っていくことが、楽しみで仕方ないです。わくわくする年末年始を迎えられそうです。それではみなさん、良いお年を。

最後に:ROXXでは新しい仲間を募集しています

おおよそ赤裸々に語りましたが、ROXXでは引き続き新しい仲間集めをしています。ROXXは、仲間たちと力を合わせながら約130名のベンチャー企業へと成長してきました。ただ、現状の姿には満足しておらず、社会の課題とさらに向き合い、新しい価値をどんどん創っていきたいと思っています。

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この志を実現するためには、想いを共にできるチームを強化していかなくてはなりません。agent bank、back checkと事業が育ちはじめ、多事業化が進む組織。特にback checkにおいては、タクシーCMにより、世間の注目も上がってきました。また近い将来の株式上場に向けての準備も始まっています。

まずは、気軽にお話できますと幸いです。


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Hiroto Nishimura
デザイナーからキャリアスタート。10カ国11拠点のBrand Mgr、IRを経て、金融系ベンチャー企業にてマーケ、BizDev等に関わる。外資系コンサルティング企業、M&Aアドバイザリー企業にて社長室を担当。インサイドセールスの立上げ、管理本部などを歴任。3人兄弟同じ誕生日。