映翠

"誰かのため"にではなく、自分のために。 承認欲求に負けず、本心のままに書け。

映翠

"誰かのため"にではなく、自分のために。 承認欲求に負けず、本心のままに書け。

最近の記事

狂々

豪獄の徒、鵜集の語り、六楼の狂鳴。 光々 時に逆鳴。老集共の歯刃、逆光、灯り。 かの頂上たる同郷士のなぞらえた指筋、くすみの跡。 嘲笑。 泥濘の半月。 臭受、美紅。白玉の。 光泥、反射、銃の揺れる音。 とく。 妄学の徒。 酒肉。 踊る。 踊る。 踊る。 弧月の折々紙。 竹の歌。 意味などない。 そこに見出さなければ。

    • 【詩】合わせ手

      天を仰ぎ 両手を空へ そのまま 指を絡めて 手を抱きしめて 祈る どうかあなたが 穏やかに過ごせていますように いつかあなたの軌跡が おおきく 報われますように いつか 私の声を 受け取ってくれますように 崩れるように 膝をついて うずくまって 頭をついて ぎゅうと 絡んだ指が 祈りが ほどけませんように

      • 妄信者、盲信者

        祈れど 祈れど 君に届かない 知っている 知っている 全部知らないこと 指を絡めて 宛なく祈る 気づいてください こちらを 見てください きっと永遠の祈り にはならない いつか薄れて 薄れて 灰色になって そうして 妄信者 盲信者 あなたの澄んだ言葉を殺した 罪 拭えるのなら どうか痛みで

        • 【詩】君屑

          君が星屑に崩れるのならば 無重力を泳いで探しにいけるのに 拾い集めた君屑を ガラスの小瓶にかろかろ入れて 毎夜抱きしめて眠るのに 毎朝光に透かすのに 君の輝らめきが崩れる その瞬間すら 愛してやまないのに

          無償の愛を

          昔書いた「無償の愛」について、覚えてる? 相手に知られずとも 相手に気づかれずとも 相手に愛されずとも 見返りがなくとも ただ一心に誰かを愛し続ける それが私の無償の愛だ 昨日 君からのメッセージを見つけた いっときでも 確かに愛されていた その証だった だから もういい 離れていても 気づかれずとも 届かずとも 君を愛し続けよう これが私の 無償の愛だ 皮肉だね 君がずっと欲しがっていたものは 繋がりを手離して初めて 手に入ったんだよ

          無償の愛を

          【】心配をありがとう

          たくさん感謝してるのに 言葉を返せなくてごめんなさい。 「大丈夫?」と問われて 「大丈夫」と嘘をつけるほど 私は強くなかったの。 「あなたは悪くない」と慰められても 「でも私が悪いんです」と言い返せなかったの。 優しさを向けてもらえてとても嬉しいのに どう応えていいかわからないの。 嘘も、反論も、つきたくない。 どうしたらいいのかな。 ほんとうは知っている。 虚勢を張って、笑顔を見せればいいんだよね。 さあ 嘘をつきにいこう。

          【】心配をありがとう

          【 】夜空に穴があいた日

          すき間ばかりの星空に 大きな穴があいたのは 誰かの家のカレーの匂いが 漂い始めた頃だった 穴の中は真っ黒で 星明かりを呑み込んで 誰の頭の真上とも思えるくらい 大きな大きな欠落になった 穴の奥は真っ暗で 何もない 何も見えない 何も聞こえない 見上げていたたくさんの あんぐりと口をあけた人々の 一人が大きな声をあげた 「おーい」 声は 返ってこなかった 帰ってこなかった 音は暗闇に吸い込まれて まっすぐ穴の中へ翔けていったものだから いろんな人が 声をあげた 「

          【 】夜空に穴があいた日

          【小人と僕:00話】一緒に何を探そうか

          ベンチに腰かけていたのは なんてことのない人間と 手のひらの大きさの小人だった 小人「僕さんは、何をしているんですか?」 僕 「僕は何もしていないをしてるんだよ。誰もいない公園で、雲を眺めたり、葉っぱの擦れる音を聞いたりして、皆の場所を独り占めして優越感に浸っていたんだ」 両肘を掛け、大きく空を見通した。 雲が多くて、たまに陽が差す程度の晴れの日だ。 僕 「小人さんは何をしていたんだい?」 小人「私は探し物を探していました』 僕 「探し物?」 小人「探し物を、探していま

          【小人と僕:00話】一緒に何を探そうか

          【詩】嫉妬

          どうか君が 愛されますように 世界から愛されますように 人から愛されますように 自分を愛せますように 私だけが あなたを愛せない世界だとしても

          【詩】嫉妬

          【詩】君が消えない

          君が消えない 君が消えない 君が消えない 君が生きている限り 痛み続ける 炙る火 滲みる毒 凍けない破片 記憶 風景 口調 声 そして 言葉 三色の紙束 届かないメッセージ 君の言葉に 私の声は同化している 腐った心は まだ君のもので

          【詩】君が消えない

          【詩】肺と言葉

          言葉を書きたいって思ったとき 肺がふくらんでいる感じ 心がふくらんでいる感じ 声帯に力を込めるか 文字に力を込めるか 何をしても、しなくても 心は 肺は しぼんでいく

          【詩】肺と言葉