再開登山(12座目)巻機山(牛ヶ岳)
今年の夏季休暇はずっと曇りか雨で、山に行く気が起きせんでした。
その次の週末も曇り予報だったんですが、前日に見たら、おお、曇りだけど降水確率はさほど高くない!よっしゃ、行くぞ!
ということで、2021年8月21日、今回目指したのは巻機山です。
「魚沼郡清水村の奥に山あり、高さ一里あまり、周囲も一里あまりなり。山中すべて大小の破隙ありを以って山の名とす。山の半は老樹枝をつらね、半より上は岩石畳々として、その形竜踊り虎怒るがごとく、奇々怪々言ふべからず。麓の左右に渓川あり、合して滝をなす。絶景また言ふべからず。」
鈴木牧之『北越雪譜』
深田久弥『日本百名山』は、北越雪譜のこの箇所を引用し、破目山こそが巻機山であると推測しています。清水村の奥の山ということですから、たぶんそうなんでしょうね。
さて、それでは出発。
例によって前日は車中泊。
まだ薄暗いうちにスタートします。
登山口、饒舌な看板たち(笑)
1時間ちょっとで5合目。
ここまで急登や危険個所はありません。樹林帯の中の登り。
樹林の切れ間からこれから目指す山が見えてきます。
これは天狗岩と割引岳ですね。なかなかカッコいい山。
7合目…だったかな?
2時間ちょっとで森林を抜けて低木とクマザサの斜面になります。
目指す巻機……いや、ニセ巻機も見えてきます。
8合目!この辺りで晴れてきました。
青空が見えると気持ちいいですね~
そして、通称ニセ巻機山到着。
しっかり「ニセ巻機山」と書かれてます(笑)
ここで景色は一変。明るく開放的な草原が目の前に。
思わず叫び声が出そうになるほどの絶景!
ホント素晴らしいです。
ニセ巻機山から少し下って避難小屋。
そしてそこから最後のひと登り。御機屋に向かいます。
御機屋に到着。
山頂と書いてあるのに最高点ではない、こっちの方がニセ感高くないですか(笑)
ここから10分程でホンモノの山頂。標高1,967m。
柱も看板も何もありません。ケルンが詰んであります。
そして牛ヶ岳へ。
草原に池塘が点在する最高の山道。
牛ヶ岳山頂。標高1,931m。
三角点以外、何もありませんでした…
山頂付近で出会った蝶と花たち。
さて、それでは帰りましょう。
最後にもう一度、ニセ巻機山の山頂から振り返って。
この山は素晴らしい。
行程はやや長いけれど大した急登も危険個所もありませんでしたし、ニセ巻機山までたどり着いて初めて見える山頂付近の絶景は筆舌に尽くしがたい。
最高の山旅でした。
またこなくちゃ。
■コースタイム
登山口~前巻機 3時間15分
前巻機~巻機山避難小屋 10分
巻機山避難小屋~御機屋 20分
御機屋~巻機山最高点 10分
巻機山最高点~牛ヶ岳 15分
帰路は往路を戻り約3時間50分