地元新潟の風景写真集を買うわけ
私、地元の風景を収めた写真集を眺めるのが大好きでして。
今住んでいる新潟の山や川や海を撮影した作品集、古いものまで入れるとたくさんあります。地方紙の新聞社系列の出版社が出しているものが多いです。
BOOKOFFやヤフオクで安価に販売されています。
見つけるとついつい購入してしまいます。
世界的フォトグラファーが私の自宅から徒歩3分のところで撮った写真、なんてのもあります。当然、よく知っている景色です。
有名観光地でも何でもありません。どこにでもありそうな風景。
でも、そんな場所でも、プロが撮ると全然違いますね。とても美しい。
有名撮影スポットなんかに行かなくていいんだな、三脚の林、超望遠レンズの砲列に加わらなくてもいいんだな、歩いて行ける近所でひとり気ままに写真を撮っていてもいいんだな、それでも感動的な素晴らしい写真が撮れるんだな…
そんな風に思わせてくれて、俄然勇気が湧いてきます。
身近な何気ない景色の素晴らしさ。
観察眼と感性と、そして少しの撮影技術があれば、至るところが絶景スポットに。
これらの写真集はそのことを思い起こさせてくれます。
また、職業カメラマンではない、いわゆる週末カメラマンの方の作品も多い。それがまたいいのです。
平日は地元の役所や郵便局に勤めていたり、民間会社の役員をしながら、休日に撮影活動。
それだけ地元の風景を写真に収めたい、そして多くの人に知ってもらいたいという強い意志を感じます。
古い作品が多いのでフィルムカメラで撮られた写真がほとんど。今のデジタルカメラのようにクリアではありません。
また、構図や色味なども今どきのお洒落な作品とは違っていて、もしかしたら、今なら、「ただ撮っただけでは?」「素人の写真?」と評価する人もいるかもしれません。
それでも、その時代の表現として十分に楽しめます。
まずは身近な風景に目を向けてみたい。
それを自分なりに作品にしてみたい。
地元の先人たち、多くは写真以外の職業を勤めながらコツコツと近場の風景をカメラに収めてきた先輩たちの作品を眺めながら、そんな風に思っています。