ビューティフルマインド
映画の内容を含みます。ご了承下さい。
映画のあらすじは以下の通りです。
ノーベル経済学賞を受賞した、実在の天才数学者であるジョン・ナッシュの伝記的映画。
主演はラッセル・クロー。2001年の映画です。
「ゲーム理論」という画期的な理論を1人で研究して導くほどの天才であるため、
国は、敵国の暗号解読を依頼する。
愛する妻と結婚しても、その二重の生活は続き、徐々に疲弊していく。
大学院時代の同部屋の友人や、その子供にも助けられながら、幸せに生きているようにも見えたが…
それらはジョン・ナッシュの幻覚だった。
統合失調症だった。
大学院時代の同部屋の友人も、その子供も、諜報機関も実は存在しなかった。
でも彼はそれを受け入れることができない。
なぜなら、それは彼にとって幻覚ではなく、現実だから。
その結果、生活もままならなくなり、実際の妻との間の子供を危険にさらしてしまったり、
治療をしてもなかなか消えることはなかった。
ここからが僕の大好きなところ
再入院の当日、ジョンは妻にこう言った。
「入院したら二度と元に戻れない・・・僕に時間をくれ。答えを見つけるから」
天才の彼は、頭で解決しようとする。
その中、妻はこう言った。
『夢と現実を区別するのは頭ではなく、ここかも・・・(ジョンの胸に手を当てながら)私は信じたいの。人間の力を超えたことだって可能だと』
それからの彼は、大学院で研究を続けられるようになった。
では幻覚は消えたのか?
消えていないままだった。
これが深すぎると思った。
僕たちは少なからず幻覚と戦っている。
お金、その他諸々の悩み、全てあってないようなものに振り回される。
自分はそう見えても、実は周りから見て違うもの。
そんな経験や、出来事をあげたら、キリがない。
統合失調症ほどではないにしても。
そして、自分で自分を苦しめようとする。
それを頭で考えて、みな解決しようとする。
でも本当に大切なのは??
この映画を見ると、それに気づかせてくれる。
そして最後、ジョンは妻にこう言う。
『理を導く理論や方程式を求め、それに一生を捧げて来た。幻覚にも迷い。そして戻ってきた。その中で人生で一番大切なことを学んだ。謎の愛に満ちた方程式の中に”理(ことわり)”が存在するのです。今夜、私があるのは君のおかげだ。君がいて私がある。ありがとう』
最高の物語だと思う。
事実と違う部分もあるみたいだけど、それはご愛嬌(笑)
僕の人生にかなりの影響を与えました。
この深みはぜひ、実際に見て感じてほしいです。