【祝!MGC出場権獲得】神野大地・苦労と苦悩が報われた瞬間
昨日開催された『防府読売マラソン』において、神野大地選手が、2時間9分34秒の2位に入り、見事、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得しました。
自身初の2時間10分切り、いわゆる『サブテン』を達成した瞬間でした。
私は、このレースを特別な思いで、注目していました。
私が、神野選手を応援するきっかけとなったのが、10年来応援している大迫傑選手と神野選手が親交が有り、二人が交流している動画を観て、神野選手の人柄の良さに親近感が湧いたからです。
しかし、神野選手は、ここ数回のマラソンでは、結果を出していない状況が続いていました。
それも、同じパターンで遅れていくレース展開となっていました。第1集団もしくは、そこから少し後方の第2集団に位置してレースを進めるも、15km前後でズルズルと集団から後退するという、まるで、ビデオテープを再生して観ているような感じでした。
私は、その様子を見て、マラソンランナーの端くれとして、神野選手が『マラソン・イップス』に罹っているのではないかと思いました。
『イップス』とは、スポーツにおいて、精神的な理由により、身体が思うように動かなくなる病です。例えば、ゴルフのパット時に手先が硬直してしまったり、野球選手が、ふんわりとした送球が出来なくなるケースが、具体例として挙げられます。
神野選手は、「マラソンで結果を出したい!」と強く思う余り、身体が自然と動かなくなってしまう状態になっているのでは、と私なりに分析していました。
また、1年程前から勉強している算命学的に見ても、ここ数年は結果が出にくい状況であることが、伺えました。
神野選手は、1〜2年の実業団所属を経て、退路を断つ為に、プロランナーとして活動し始めました。ケニアに単身渡り、トレーニングを重ねるその姿は、同じランナーとして、心に迫るものがありました。
更には、早くから、フィジカルの重要性に着目して、専任のトレーナーを付けて、フィジカルの強化に努めていたので、「いつか、その成果が出れば良いのに」という気持ちで彼の動向に注目して来ました。
『三代目・山の神』と称され、マラソンランナーとしての飛躍を期待されて来た中で、結果が出せない状況が続いていたことは、「どれだけ辛く、しんどかったことだっただろう」と推測するのですが、今回の防府読売マラソンでの結果を受けて、神野選手は、自身のツイッターで、以下の通り、コメントしています。
やっとサブテン。2時間9分34秒。
♯防府読売マラソン
4年ぶりに自己ベストも更新。
ここまで本当に長かったし、苦しかった。
でも諦めずに頑張ってきて良かった。
今回の結果を受け、大迫さんは、下記のメッセージを送っています。
大地MGC出場権獲得おめでとう。
ここから!!!
そのメッセージに神野選手は、
ありがとうございます!
ここからです。
上のステージで勝負する為に頑張ります!
と応えていました。
まさに、神野選手は、世界で勝負する為のスタートラインに立ったばかりだと思います。更に高みを目指し、MGCまでの1年半の期間、悔いのない過ごし方をして欲しいと、ファンの一人として、切に願うばかりです。「ここからだー。頑張れ!神野!!」