「走ってる時、何考えてるの?」
「走ってる時、何考えてるの?」
これは、先日投稿した東京マラソン初開催以前、まだ、ランニングという趣味が、メジャーになっていなかった頃、よく聞かれた質問です。
「何で、こんなによく聞かれるんだろう」と思うくらい、頻繁に聞かれました。たぶん、「何が面白くて、苦しいランニングなんて、してるの?」という、素朴な疑問を持たれての質問だったと思います。
当時、その質問には、「いろいろなことを考えてますけど、基本的には、速く走りたい!、今日の調子はどうかな?、というようなことを考えて走ってます」と答えていました。
そう答えると、相手は、「ふ~ん、そうなんだ」的な感じで、キョトンとしている場合が多かった印象があります。「何か、当たり前じゃん」みたいな、期待外れっぽい態度を感じることが多かったです。
以前の投稿『走りながら、考える』でも書きましたが、走っている時は、思考回路が研ぎ澄まされて、走る習慣が無い方が考える以上に、いろいろなことを考えています。
上記のランニングそのものについてはもちろん、仕事のこと、家族のことから、走り終わったら何を食べようかというような直後のことまで、様々なことに、思考が巡る状態になっています。
ランニングが習慣化されると、身体が走ることを求めるようになりますが、行動を司っている脳も、思考の整理を求めて、「今日も走ろうよ!」というお誘いの指令を出しているのかもしれません。
人間は動物なので、動くことで、生存本能のスイッチが入るような気がします。スイッチが入ることで、自分の健康を維持しようと、身体的な不調を自覚出来るようになるとともに、思考の整理も、高い水準で行えるようになるのだと思います。
更に、思考の整理という意味で、ランニングの効用を述べるならば、ただ考えを巡らすだけでなく、考え事の『決断』が促されることが、大きな効果であると考えます。
決断をする際には、通常、幾つかの選択肢がある中で、「これに決めた!」という流れになることが多いと思いますが、その選択の際の迷う気持ちが、ランニング中の決断では、軽減される印象を、これまでの経験の中で感じています。その意味で、上記生存本能にスイッチが入ることで、物事の判断速度も上がるのではないかと考えています。
以上、走っている時の思考についてお伝えしましたが、もし、この投稿を読まれている方が、ランナーではない場合は、ランナーの方に「走ってる時、何考えてるの?」と質問して頂ければと思います。その答えには、上記でお伝えした思考の整理的な内容が含まれているはずです。
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