【シリーズ・ランニングの楽しみ方】①『腕振り』の妙
私は、自分の楽しみとして、38年間、走り続けて来ました。ほぼ毎日、走って来れたのは、「自分なりに楽しみ方を追求して来た」からと思っています。
そこで、私なりの『ランニングの楽しみ方』について、今後、シリーズでお伝えしていきたいと思います。
その第1回目は、『腕振り』の妙についてです。
これまでの投稿でも何度か、ランニングにおける『腕振り』の重要性については、お伝えして来ました。
縦に長い人間の身体を、連続ジャンプをしながら、安定的に前方に移動させていく為には、バランスの取れた動きが必要になります。
そのバランスを調整する為に機能するのが『腕振り』です。
その『腕振り』、なぜ、私が何度もテーマとして取り上げるかと言えば、『腕振り』は自分の意思で、ある程度、器用に操作可能なものだからです。
例えば、有名選手のフォームを真似しようと考えた際、先ず、取り入れる部分は、『腕振り』になって来ると思います。
腕の振る位置、脇の締め方、指先の力の入れ加減、手のひらの向け方、縦振りなのか横振りなのか、身体の前に振り出す意識か後ろに振る意識か、等々、『腕振り』は、いろいろなポイントを動きとして再現することが出来るので、真似しやすいはずです。
そして、上記の『腕振り』の動きのバリエーションをいろいろと試すことで、様々な、ランニングのフィーリングを味わうことが出来ます。
まさに、そのこと自体が、ランニングの楽しみ方の一つであると強く思っています。
更には、腕振りを変えるだけで、身体全体の動きのリズムや各部位の動きまで、影響を与えていきます。
骨盤の動き方や接地の仕方、股関節の使い方、脚の振り出し方等、『腕振り』の動きによって、変化が生じて来るのです。
よって、このバリエーションの多様さを、ランニングをする際の楽しみ方に加えない手は無いと思います。
「今日は、エリウド・キプチョゲ選手」「明日は、大迫傑」というように、時折、有名選手の腕振りを真似てみるだけで、ランニングの楽しみ方が増幅されると考えます。
また、その物真似の楽しみの中で、なぜ、その選手が速く走れるのが実感出来て、自分自身のランニングフォームの改善にも貢献してくれるはずです。
是非、様々な『腕振り』を体感することで、新しいランニングの世界を感じて頂ければと思う次第です。
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