ニル・アドミラリの天秤<帝都幻惑奇譚>
こんにちは。
最近やっとクリアしたゲームが本当に良かったので、久々に布教の記事を書こうと思います。
今回紹介するのは『乙女ゲー』にジャンルされるものです。
一年半くらい前に、乙女ゲーの楽しさに初めて気がついてですね。
それで、初めて飼ったのがこの作品なんです。
『ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑奇譚』
中古で買ったの自体がもう、一年半くらい前になりますからね。
クリアにどんだけ時間かかってんだ!!って。
まあ、クリアに時間がかかってしまった理由もふまえて、紹介記事を書いていこうと思いますよ。
もちろん!
紹介というくらいですから、重大なネタバレは無しの方向で書いていきます。
ただ、キャラや世界観の紹介のためにはどうしても、序盤のネタバレが若干入ってくるかと思います。
それすらも嫌な方はお気をつけください><
感想記事も書く予定なので、もしよろしければそちらの方も、期待せずお待ちしていただければ。
どんなお話?
まあね、公式の説明が一番分かりやすいでしょうってことで、引用!
15年で終幕せずに25の年を重ねた大正時代。
傾きかけた家を守るため、少女は名も知らぬ男との結婚を決意した。
だがその矢先、弟が古い本を手にしたまま謎の焼身自殺を図る。
混乱する少女の前に現れたのは【帝国図書情報資産管理局】
通称【フクロウ】。
彼等によれば【稀モノ】という、読んだ者に大きな影響を及ぼす本が存在するらしい。
更に少女はその弟の事件が切っ掛けで【アウラ】が視えるようになってしまう。
まるで運命が───彼女をその炎に引きずり込もうとするかのように。
そうして少女は戸惑いながらも鳥籠の外に出ることを選ぶのだった。
嫉妬、憎悪、侮蔑、憐憫───そして愛。
少女を待ち受けていたのは、幾つもの裏切りが妖しくちりばめられた帝都の闇。
その中で翻弄され、揺らぎうつろう彼女が辿り着くのは
真実か、それとも───。
舞台は、ちょっと昔の日本。
具体的には、15年で終幕せず、さらに10年続いた大正時代。
私は歴史があまり得意ではないので詳しくないのですが…。
大正っていうと、『大正デモクラシー』という言葉もある通り、家柄や身分に囚われない平等や、差別の撤廃のような運動が盛んに行われた時代です。
その一方で、平等の下に革新された政治体制や、大正12年にあった関東大震災などで、人々の不安も大きく膨らんでいったという時代でもあります。
そんな大正時代が15年で終幕せず、さらに10年。
大正時代らしい『華やかさ』と『不穏さ』が、この作品では大きな鍵となってきます。
もうね、めっちゃ上手く描かれていて、本当…素晴らしすぎる……。
さて、世界観はこの辺にして。
この作品特有の設定を説明していきましょう。
そうですね、順番通りだと少し、説明がややこしくなってしまうので、まずは『稀モノ』から説明していきましょう。
稀モノとは、書いた者の強い情念が宿った本のことです。
稀モノになる条件の一つとして、自筆の和綴本であることとされていますが、詳細は研究中で、よく分からないことも多いそう。
その、稀モノに宿る情念のことを、『アウラ』と呼びます。
アウラは一部の人たちが視ることのできるもので、色も強さも、本によってバラバラ。
主人公(自分)は、弟の事件がきっかけで、稀モノに纏うアウラが見えるようになってしまいます。
最後に、このお話の要でもある『帝国図書情報資産管理局』
通称『フクロウ』
フクロウは、稀モノの収集や研究を行う機関です。
主人公は、これまた弟の事件がきっかけでフクロウに所属することになり、奇妙な本の巻き起こす、奇妙な事件に巻き込まれていくことに————。
久世ツグミと、弟のヒタキ
写真の上で寝ている二人、右下が姉のツグミちゃんで、主人公(自分)になります。
左上が弟のヒタキ。
お姉ちゃんにベッタリな可愛い弟くんです。
久世家は、小爵の爵位を持つ華族ですが、不況や震災の煽りもあり、財産と呼べるものはほとんど残っていません。
ツグミは傾きかかった家を助けるべく、資金援助を申し出てくれた相手方の家に嫁ごうと決意するところから物語は始まります。
しかし、その結婚に対して猛反発する、弟・ヒタキくん。
直後、ヒタキは自殺を謀ります。
発見が早かったため未遂に終わりましたが、ヒタキが自殺しようとしたということに責任を感じてしまうツグミ。
そんなことがあった日の晩、というか真夜中。
彼女の元を訪ねてきたのが、フクロウでした。
尾崎隼人(CV:梶裕貴)&鴻上滉(CV:岡本信彦)
尾崎隼人「ああ、申し遅れました。俺は尾崎隼人と言います。帝国図書情報資産管理局の者です」
鴻上滉「……同じく、鴻上滉と言います」
前にいる茶髪が尾崎隼人(おざきはやと)。
後ろの白髪が鴻上滉(こうがみあきら)です。
スチルを見て分かる通り、あとセリフからも分かる通り、隼人は気さくな好青年、滉はちょっとぶっきらぼうで物静かな性格。
どうして彼らが久世家を訪ねてきたのかというと、弟・ヒタキの自殺未遂の件に『稀モノ』が関与していたのではないか?と疑ってのことです。
本、持ってますね〜〜〜!
大事に抱きかかえています。
はい、これ、稀モノでした。っていう。
隼人たちに促され、ヒタキが自殺未遂をした現場に落ちていた本を見て初めて、主人公・ツグミが『アウラ』を視る能力に目覚めていることに気づきます。
そして、その能力はとっても貴重なもの。
隼人は、持ち前の素直さと勢いで、ツグミをフクロウに勧誘します。
とまあ、そんな感じの流れで、ツグミはフクロウへの就職を決意することになります。
いいですよね〜、真っ直ぐで熱血な隼人と、冷静沈着な滉。
正反対って感じのキャラクターなんですけど、意外とハマっている感じが本当に素敵。
加えて、隼人の声優が梶裕貴さんで、滉の声優が岡本信彦さんって。
なんかもう、このゲーム、私のためだけに存在してません???
推せる。
あ、今更なんですけど、隼人も滉も攻略対象ですよ!!(大声)
惚れるしかないぜ。
星川翡翠(CV:逢坂良太)
ここからは、主人公・ツグミちゃんがフクロウに入ってから出会うキャラクターになります。
星川翡翠「驚かせてしまって申し訳ありませんでした。僕は星川翡翠と言います。フクロウの一員です」
彼もまた攻略対象。
隼人、滉と同じく、フクロウの一員・星川翡翠(ほしかわひすい)です。
翠と紅のオッドアイに金髪。
とにかく美しい少年、というのが第一印象ですかね。
実際、ツグミちゃんよりも若いです。
フクロウの中でも最年少です。
翡翠もツグミ同様、能力者です。
しかし、彼が持つ能力はアウラを視る能力ではなく、火を操るもので、ツグミとは全く違うものになります。
礼儀正しくて、優しくて、めっちゃいい子。
でも、かなりの女性嫌いな一面があり…ちょっと闇を感じさせられますが、それがまた良い!
鵜飼昌吾(CV:木村良平)
攻略対象、4人目!
鵜飼昌吾(うかいしょうご)くんになります。
稀モノ絡みの事件がきっかけで、フクロウの人たちが暮らすアパートに引っ越してきます。
ちなみに、帝都大学に通う法学部の生徒さんで、彼のお父様は現首相。
事件があったことや、首相の息子という立場もあってか、気難しく神経質。
しかし、真面目が故の初々しさみたいなのはダントツ!
攻略してて、あーもーちょー可愛いんだけど…ってなるキャラクターです。
木村良平さんがCVってのもね…ホント、素晴らしいよ…。
鵜飼昌吾「僕の意思じゃない。勝手にここに連れてこられただけだ」
そう言って───まるでこれ以上の会話を拒むかのように、
鵜飼さんはふいと顔を背けた。
汀紫鶴(CV:鈴村健一)
攻略対象5人目!
鈴村健一さんがCVを務めるのは、作家の汀紫鶴(みぎわしずる)先生。
汀紫鶴「ボンジュール! そこの可愛いマドモアゼル! 金魚は如何ですか?」
攻略キャラのなかでは最年長で、大人らしい色気の強い方です。
それから、めっちゃフェミニスト。
華族の令嬢で世間知らずのツグミちゃんを、あの手この手で口説きまくってきます。
とある事情で、フクロウの住うアパートに住むことになったらしく、フクロウの一員ではありませんが、皆さんとは仲良し。
作家をしており、恋愛小説を書くことが多いんだとか。
作中では大人気の作家として、よく名前が上がります。
一見、フクロウとなんの繋がりもないように思えますが、稀モノも本です。
作家というだけで、もしかしたら稀モノを書いてしまうかもしれないわけですから、深い繋がりがあると言えるでしょう。
鷺澤累(CV:櫻井孝宏)
櫻井さん!!!!!(大声)
私、櫻井孝宏さんの大ファンなんですよ〜〜、毎週櫻井さんのラジオのアーカイブ聴いてるくらいのファンです。もうホント大好き。
ふぅ、平常心。
攻略対象、最後の一人は鷺澤累(さぎさわるい)くんです。
彼との出会いは、ツグミがフクロウの仕事を初めてすぐのこと。
路地裏から叫び声が聞こえてきて、隼人たちと共に現場へ駆けつけたところ、倒れている人が。
鷺澤累「おい!? 何だお前達は!?」
路地の奥から、誰かの叫びが聞こえた。
尾崎隼人「聞いたか!?」
鴻上滉「この奥だ! 行こう!」
鷺澤累「うぁぁぁ!? ……っく……───」
出会いはこんな感じで超偶然な上かなり不穏なんですが、その後もカフェや街で見かけると声をかけてくれるようになります。
優しく大人っぽい風貌とは裏腹に、好奇心旺盛な子どもみたいなところがあって、どうやら『フクロウ』という組織に興味を持ったようです。
それから、昌吾くんと同じく帝都大の学生でもあります。
学科は医学部。将来は、父のような医者になりたいと、日々勉学に励んでいる様子。
櫻井さんっていうと、FFのクラウドとか、鬼滅の義勇くんとか、寡黙で冷たいような印象が強いんですけど、累くんはめっちゃ気さくです。
すごく柔らかい感じで喋りかけてくれるので、櫻井さんのファンとして大歓喜ですよ!!!
あーもう、供給過多。
濃い物語! 甘い展開!
はい。攻略対象は、以上六人になります。
ここまで読んでいただいて、もしかしたら序盤から薄々感じている方がいらっしゃるかもしれませんけれど。
この物語、めっちゃ濃いんです!!
そもそも、稀モノっていうもの自体が、人の強い情念が宿った本ってところからも分かる通り、色々な人の想いが交錯しまくります。
一周して、全部知ってからもう一周すると、全然違った楽しみ方ができるようになってしまうくらい、本当にもう、深いです。
しかしね、これはあくまで乙女ゲーですからね。
大切なのは恋愛ですよ。恋ですよ。結ばれることですよ。
超甘い。
いやもう、死ぬほど甘い展開は、まじで死ぬほど甘い。
大体の乙女ゲーは『CERO:C』なんですけどね、これは『CERO:D』なんですよね。
ちょっとディープな展開もあったり。
そういう展開を抜きにしても、恋愛している間は甘い要素が多いかな?と感じます。
ただね、やっぱりそれだけじゃなくって。
最初に、「そんな大正時代らしい『華やかさ』と『不穏さ』が、この作品では大きな鍵となってきます。」と、世界観をさらっと説明しましたけれど。
ただただ『華やか』というだけではないんです。
『不穏さ』というものもしっかり、組み込まれています。
ですから、正直、ちょっと重いなって感じる展開もある。
そこがまた、この物語の良いところ。
ニル・アドミラリの天秤
最後まで読んでくださりありがとうございました!
そうそう、この作品、乙女ゲーでは珍しく(?)、アニメ化されてるんですよね。
このアニメも、めっちゃよくできていてですね。
私、アニメから入った人なんですけど、アニメをしっかり全部見た人でも、ゲームはゲームで楽しめちゃいます!
気になるけど、買うほどでもないかもなぁって人は、とりあえず、アニメを見てみることをお勧めします。
dアニメストアで配信されてますからね、お手軽。
それから、私は未購入なのですが、続編に『ニル・アドミラリの天秤〈クロユリ炎陽譚〉』というのもあります。
こちらもレビューを見る限り、かなり良い作品らしいので、近いうちに買う予定。(多分)
みなさんがニルアド沼に落ちてくれますように(*ˊᵕˋ*)
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