生理って、大変なんだよ?
地震による被害を受けた地域に、ナプキン8万枚が届けられたという素晴らしいニュースを、ネットで議論が…という少し悲しいかたちで知りました。
生理用ナプキンに目をつけてくれたお偉いさんすごい!!!って気持ちと、生理についての理解が浅い人がいる悲しいって気持ちと、複雑でした。
生理用品の重要性について、私の考えや気持ちを言葉にしてみようと思います。
ナプキンは届かねぇぞ!!
私は静岡県浜松市出身なのですが、少なくとも私の母が幼い頃から、東海地震が来ると言われ続けており、ここ10年ほどでいつの間にか南海トラフ巨大地震に名前が変わり、相変わらず大きな地震がくるぞ!と言われ続けています。一向に来なくて逆に怖い。
また、私が初めて生理を経験したのは10年以上前(小学4年生くらい)になるのですが、その頃から母に口酸っぱく「緊急時は生理用品の配給が来ないから貯めておけ」と言われ続けていました。
災害に関する地域や学校の教育と、災害時の生理に関する母の教育とが混ざって、非常用持ち出し袋を作る際は必ず生理用品を最初に詰めるような大人に育ちました。
少なくとも、生理1回分+α(大小それぞれ10~20枚程度)と、おりものシート30枚程度は、持ち出し袋の中に入れており、収納庫にストックとして新品一袋はキープするよう心がけています。
生理ってどれくらいお金かかるの?
ぶっちゃけ、生理にどれくらいお金がかかるかってよくわかりませんよね。
私も、こういう機会でもない限り、わざわざ計算しようと思わないので、ちょっと考えてみようと思います。
私は生理用ナプキンに、エリスのコンパクトガードを愛用しています。
肌触りと吸収力がすごく快適なのに、普通くらいのお値段で、その上パッケージが可愛い。色々使ってみましたが、これに落ち着きました。
サイズは、常に4種類をストックしています。
オレンジとピンクは、日中用。
後述しますが、最近はピルのおかげで出血量が落ち着いているため、オレンジを一番多く消費します。ピンクは2日目3日目に使うことが多いですね。
黄色は生理の終わりかけ、大体5日目以降の、うっすら色付いたおりものみたいな時に使います。
寝ている間は、取り替えができなかったり、漏れの心配もあったりするので、夜用の特別大きなものを使っています。
生理後半になり出血が落ち着いてきたら、ピンクを使うこともあるので、生理の前半のみ活躍しますね。
大体、1回の生理で、オレンジは2/3袋くらい、ピンクは1/3袋くらい、黄色は半分以上、青は3~5枚程度がなくなるので、一度の生理で1,000円弱くらいかかってますね。
加えて、生理以外の日はおりものシートという、薄く小さいシートをショーツにつけます。
私の愛用はKiyora一択。ヨレないので信用できる。
一袋72枚入りで270円くらいなのですが、だいたい2週間前後でなくなります。
なんでそんなに減りが早いんや?って思われる方は、1日に何回トイレに行くかを計算してみましょう。
あ、ちなみに、生理中のナプキンは、トイレに行きたくなくてもトイレへ行って交換するので、異様な枚数消費します。
生理以外の日に毎日使うとして、400円くらいでしょうか。
ナプキンとおりものシートだけで、毎月1,400円くらいの出費があるようですね。
…え、まじで?
生理についての生々しい実体験をぶっちゃける
生理が重い話
実は私、ものすご〜〜〜く生理が重いタイプした。血はたらたらと際限なく出続けるし、動くのしんどいくらいお腹痛いし、腰が痛くなる時もあるし、PMS(月経前症候群)もあって生理前からピリピリするし、もう散々。
今はPMSの治療のため婦人科に通っており、ピルを服用することでほぼ全部解決しました。ピルは偉大。
ちなみに、先ほどのナプキンの金額のお話は、血が少なくなった今でお話ししています。
元々は、ピンク一袋、オレンジ一袋弱、青一袋いかないくらい、黄色半分くらいは普通に消えていくくらいの血の量でした。
その時の血の量や生活スタイル(トイレへ行ける回数)にもよりますが、1,200円~1,500円くらいかかりそうですね。恐ろしい。
一般的な生理の周期が4週間(28日)だと思われるので、年に13回あるとすると、年間15,600円~19,500円くらい。それとは別におりものシートが年間4,000円くらいかかるっぽいので、年出費20,000円くらい。かなりそれっぽい金額ですね。(血の少ない現在でも、1,400円×12ヶ月=16,800円くらい。)
メーカー基準で『多い昼』と言われているピンクですが、小中学校の授業45分〜50分の間、持たなかったんですよ。じゃあどうしていたかって、夜用のナプキンを昼間からつけておくしかなかったんです。
昼間から夜用をつけて、夜も夜用をつけて…なんてしていたら、枚数の少ない夜用ナプキンはすぐに枯渇します。地獄。
血の多い時、”終わりかけ”な期間が極端に短かったため、黄色のような軽い日用のナプキンの消費は少ないというか、ぶっちゃけ無くてもいいレベル。オレンジで代用した方がぶっちゃけラクですが、同じ料金で枚数が少ないから割高なんですよね。
何が言いたいかって、ナプキンの費用は生理の重さ(血の量)に比例して上がっていくと言いたい。
また、同じ女性同士でも、生理の重い人・軽い人というのは存在します。体質なので仕方のないことですが、重い人の生理はマジでヤバい。自分死ぬ?って気持ちになるくらいドバドバでます。ヤバい。
男性はもちろん、女性同士でも、生理に関してお互い理解し合えるようになってほしい…切実に……。
血が出たなって感覚
生理の生々しい実体験が聞ける場所なんてそうそうないと思うので、女性でもドン引きされそうなレベルで私の生理体験についてお話ししようと思います。
かなりグロテスクな描写がありますので、苦手な方は読み飛ばしてください。(ショーツ終わった、服は黒あたりまで)
生理の不快感って、いくつか種類があると思うんです。
① ジメジメする。かゆくなる。
② お腹が痛い。腰が痛い。(生理痛)
③ ドュロッ…。
①はまあまあ想像つきやすいのかな。いわゆる”蒸れる”という感覚。
スクール水着のビチャッと張り付く感じ、あるじゃないですか。あれが常時ぬるいまま、永遠に蒸発しないような感じ。
ついでに、濡れているのが水ではなく血なので、時間が経つと多少臭ってくるんですよね。
さらに、生理って大体5日以上続くので、後半になれば蒸れで皮膚が赤くなったりして、かゆくなってくるんですよ。夏に汗疹ができるような感じ。
それがデリケートゾーンで起こるから、気持ち悪いことこの上ないです。
②の生理痛って色々あって、私は腹痛が主でしたが、たまに腰痛もありました。
生理時の一番ひどい腹痛をわかりやすく表現すると、内臓をぐしゃっと鷲掴みにされているような激痛です。うずくまるしかなく、声を出すのもしんどいので、もちろん動くなんて論外って感じ。動いたら痛みがひどくなるわけではないので、全く動けないわけではないけれど、とにかく痛い。
軽度でも、お腹を壊した時の痛さとは種類が違うというか、痛む場所が違います。お腹痛いなって時は、おへそあたりから、おへそより上の方が痛むのですが、生理痛はおへそより下。骨盤の間で、左右別々に痛みが発生していて、ピンポイントで「ここ!」って指させる痛さしてます。(少なくとも私は)
腰痛は、腹痛に比べればマシでしたが、私があまりひどくなかっただけかも。ジンジンして熱を持ってるような痛みがありました。
私が一番伝えたいのは、③の『ドゥロッ…。』
生理で何が一番不快か?と聞かれたら、『ドゥロッ…。』と答えます。
なんの効果音かというと、塊が出る時の感触です。
1~2cmのやわらか〜い血の塊が、もう本当に『ドゥロッ…。』って出てきます。出てきた瞬間、見なくてもわかります。
的確にこういう感じと伝えられそうな表現が思い浮かばなかったのですが…。どういう系統かと聞かれたら、気持ち悪くてゾワっとする系の感触です。それが、デリケートゾーンで起こります。
加えて、出てきたってことはナプキンに溜まるんですよ。①ジメジメしてかゆいに拍車をかけるわけです。最悪。
ちなみに、③の症状は生理が重い人特有のものなので、女性でも全員が体験しているとは限らないようです。私は体験する側の人だったので、一番嫌な感触として身体が覚えているレベルなのですが…。
これもまた、ピルを飲むことで改善しました。生理が重い人は婦人科さんに通おう。
ショーツ終わった、服は黒
これはもう生理あるあるなのですが。
生理って、だいたいそろそろ来るかな?って目星はつくのですが、それが朝か夜かはわからないし、毎回決まった日程で来てくれるとは限りません。いつもより早く来る日もあれば、数ヶ月来なくてある日突然やってきててんやわんやなんてこともあります。
ぶっちゃけ、個人的災害って感じ。普段から準備を怠らないようにしておきましょう。
私の場合、PMS(月経前症候群)で生理前はイライラしがちだったり、ずっとiPhoneで月経記録をつけていたため予定日になるとお知らせしてくれたりで、比較的大惨事になることは少ない方だったと思います。
少ない方なだけで、まあ大惨事は起こってますが。
まず、普通のショーツ(パンツ)の日に生理がきたら終わります。
本当の初期の初期の、最初の一滴くらいまではおりものシートで耐えてくれるのですが、それ以上は終わります。ショーツが紅に染まって、気付いた頃には茶褐色、ゴミ箱行きです。わんちゃん服もダメになる。
それを上手いこと回避したら今度は、明るい色のズボンやスカートを履けず、下半身黒装束の日々が始まります。百歩譲って紺ですが、それでも血がついていないか気になってしまうので、やっぱり黒に限る。
だって…血がついたら落ちねぇもん!!!!!!
お前、何回トイレ行くん???
極め付けに、1時間に1回お花を摘みに行きます。
なんかもう察してくれ。大洪水なんだよ、血で。
ジメジメして気持ち悪いとか痒いとか、服に写ってないかとか、出血が多くて…とか、そういう理由もありますがそれ以上に、周りに臭ってないかが気が気じゃない。(※主観です。)
目に見える部分って、先述した通り黒い服を着るとかで多少対策ができるんですけど、臭いってぶっちゃけどうしようもないじゃないですか。私自身まあまあ嗅覚過敏な方で、生理中はさらに感覚過敏になったり、気持ち的にナイーブだったりと、余計気になってしまいました。
特に夏場は、汗と血で倍蒸れるし、気温や湿度が高いからか臭うのも早いし、冬に比べると薄着で漏れが心配だしで、気が気じゃない。
また、トイレのサニタリーボックス(生理用品を捨てるゴミ箱)も、学校のような劣悪環境だとめちゃくちゃ臭いです。開けたくないどころか触りたくもない。でも、持って帰る方が衛生的にヤバいから、仕方なくそこに捨てる。(人の出入りの多い公共施設は綺麗なことがイメージ。最近は、センサーで蓋が開くタイプが増えてきて、すごく使いやすくなっています!)
私がいた中学校は、サニタリーボックスのゴミ袋は再利用していたので、その影響も大きいかもしれませんね。中身のナプキンだけ別の大袋に移して捨てるって、かなりの衝撃シーンでした。
『OiTr』って知ってる?
先に言っておきますが、マジで回し者ではないです。
私が以前、どこか忘れたのですが…訪れたことのある場所に、『OiTr』という無料で生理用ナプキンが受け取れる機械が設備されていました。
アプリを入れることで、2時間に1枚、OiTrの機械からナプキンを受け取ることができる神サービスです。(25日間で7枚まで。生理の周期がおおよそ28日なのでちょうど良い日数。)
出先で突然生理が来てしまった場合や、ちょっとのお出かけ時にナプキンの携帯を忘れてしまった場合に使えるくらいの枚数ですね。流石に、最初から最後までのナプキンはカバーしきれませんが…いざという時の備えとしては十分な枚数だと思います。
確か、ナプキンの種類が2つあって、選べたような…設置場所によってまちまちかもしれません。
無料のカラクリも面白くて。OiTrには小さなディスプレイがついているのですが、そこにスポンサー企業が広告を流すことで、その広告料が生理用ナプキンの配布に使われているようです。
これを初めて見た時は感銘を受けました。マジで。
だんだん設置箇所が増えるんだろうなぁと思っていたのに、意外と増えていかなくて逆にびっくり。以前見つけた1箇所以外で見たことは、残念ながらありません。
もっと増えて、どこでも見かけるくらいの知名度になって欲しいな。
ケチつける人々へ
最初のニュースのお話に戻りましょう。
ケチをつける人たちって、女性に生理用ナプキンを配ることに対して文句を言うのだから、赤ちゃんに赤ちゃん用おむつを配ることに対しても、当然文句を言うんですよね?
「水やまんまが優先ではないか」
「おむつがはずれた人にもその分何か配ってくれないと不平等」って。
生理用ナプキンは、赤ちゃんのおむつと同じです。
また、高齢者や障害者用の紙おむつも同じです。
正直、なくてもどうにかなりますよ。
でも、ない世界を想像してみてください。
赤ちゃんのうんちもおしっこは垂れ流し。生理の血も垂れ流し。高齢者や障害者のうんち・おしっこも垂れ流し。垂れ流すたびに掃除が必要。換気も必要。
垂れ流しを掃除した床、臭いの残る部屋・換気で暑かったり寒かったりする部屋で寝るのは、避難してきた被災者です。今日は自分ではないかもしれないけど、いつかはそれが自分になるかもしれない。
生理用ナプキン、紙おむつ、紙パットなどの支援があるだけで、守られる公衆衛生があります。
生理って、大変なんだよ?という、私の主観ありまくりなお話でした。
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