
子供が好きになったものを好きになる。
近しい人が好きなものに親近感が湧く…そんな経験はありませんか?
下の子は最近『すみっコぐらし』が好きです。私がその存在を知ってから5年以上は経過しています。パッと見「かわいい」とは思うものの、これまであまり興味がありませんでした。
と言っても、子供たちは昔から文房具などのグッズを持っていますし、私自身、お菓子のパッケージなどで日常的に目にします。それでもキャラクターの見分けがほとんど付いていませんでした(エビフライとかは分かりやすいものの)。

私にとっては「目が点のキャラクターの集合体」だったのに…
それが不思議なことに子供がクリスマスにぬいぐるみをリクエストし出してから見る目が変わりました。
子供が選んだのは「とかげ」。私の予想では定番キャラの「しろくま」や「ねこ」でした。でも違ったのです。そのポイントは口元にあるようです。

もともとこの口は、子どもが園や学校で絵を描く際に使ってきたものとそっくりでした。ルーツはアニメなどで描かれる擬人化されたアニマル系のキャラクター。
いつからか、子どもはこの口ばかりを描くようになっていたのです。当時は「テレビの影響を受けすぎでは?」と思っていたのですが、子どもが描きたいものを尊重したかったので口うるさく言うのは控えていました。
そのような背景があったので、この「とかげ」の口元を見て気に入った理由が自分なりに理解できました。子どもにとってはカラーが水色だったり、口が開くのもかわいいし、「実はきょうりゅうの子孫」という設定も大切らしいですが。
クリスマスに無事に「とかげ」をゲット!しかしその後…
サンタさんは無事に「とかげ」のぬいぐるみを届けてくれ、子どもは大喜び。
しかし困惑したのが、バースデープレゼントに「『本物のとかげ』が欲しい」と言われた時です。
「えっサンタさんにもらったのは何だったの⁈」と何度も聞き返し説明を受けたのですが、話がかみ合いません。
しかし調べたところ「本物のとかげ」は存在しました!
要するに
・すみっコぐらしにおける「とかげ」=実は恐竜(水色)
・すみっコぐらしにおける「本物のとかげ」=とかげ(黄緑)
ということのようです。ややこしいですね!

右がとかげ、左がとかげ(本物)
子どもを通じて広がる新しい世界
ということで、最近は私もやっとすみっコぐらしに興味を持つようになり、お店などで「すみっコぐらし」を見かけた際は下の子の笑顔もセットで連想されるようになったのでした。
これ、心理学的な用語で名前が付いていそうですね!「身近な人が好きなものに好意を抱く現象」とかで。ChatGPTに聞いてみました。
子どもが好きなものに対して好意を持つ場合、「感情感染(emotional contagion)」とも関係があります。身近な人の喜びや楽しさが、自分自身にも伝わり、同じように好きになってしまうことを説明する概念です。
感情感染…たしかに思い当たる節はあります。
上の子が小さい時は「おかあさんといっしょ」や「忍たま」などを一緒に楽しんでいましたし、今は下の子が好きそうなクマやウサギなどのゆるめの動物イラストに出会うとほっこりする自分がいます。
皆さんも近しい人がきっかけで好きになったものがあればぜひ教えてください。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございました〜!