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【メルマガ絵本沼】vol.20 -おばあさんは桃を食べました-桃太郎絵本5選

絵本を読み、愉しみ、考えて、ハマる、【メルマガ絵本沼】。
今回のお題は桃太郎絵本です。
以前3冊の桃太郎絵本を読み比べてその違いをまとめたことがあるんですが、今回は2冊足して、5冊をあらためて読み比べてみました。
そこから見えてきたものとは…?

ひとときお付き合い願えれば幸いです(^^)/


【お知らせ】
1.インターネットラジオ【絵本沼ラジオ】配信20回になりました!
今回のお題は10/28(土)、29(日)に開催された神保町ブックフェスティバルについて思ったことです。けっこうぶっちゃけてます(^^;)

2)年末年始にイベント準備中です!
8月の「戦争と絵本」のイベント以降に絵本沼ゼミも無く、また、絵本沼読書会も9月でいったんお休みに入りましたが、次の絵本沼イベントをしっかり準備中でございます。
年末はみなさんご存じのあの方との対談、年始は恒例の前年振り返り企画をあの方と開催予定です。詳細決まりましたらアナウンスしますのでお待ちくださいませー。


【メルマガ絵本沼】
~おばあさんは桃を食べました~ 桃太郎絵本5選

■昔話=伝言ゲーム
学生時代、実家に30冊くらいの昔話全集があって、暇だった私はそれをちょくちょく読んでいた。
それはフェイクの皮装の豆本(※1)で、たぶん、当時流行っていた通販専門の非流通モノの全集だったと思う。

内容はひとつひとつの昔話に対し日本各地のさまざまなバリエーションをまとめたもので、中には日々を淡々と過ごす金太郎や、玉手箱を開けて即死する浦島太郎とか、本流から分かれた妙な支流を読むうちに、人の記憶の曖昧さというか、「昔話の口承」という伝言ゲームって面白いなーと、ゲラゲラ笑いながら読んだことをよく覚えている。
ノリで話を面白い方向へ持っていく人なんかが、いつの時代にも居たのだろう。

と、それはさておき、昔話の知名度ランキングがあれば、トップはきっと「桃太郎」になるかと思う。

昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

※吉田の記憶の最大公約数から

この物語は明快且つ力強い。
でもご多分に漏れず枝葉の部分はやっぱりバリエーションに富むのだった。

というわけで傍らの書架から桃太郎絵本を探して積んでみた。

えいや!と選んだこの5冊を、ひとまず読み比べることにしようと思う。
そこから枝葉のパターンとか、なにかが見えてくるかもしれない。

※1:1950年代~70年代に日本で流行した手の平サイズの小型本。当時なぜ実家にあったのかは謎だ。

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