絵本おかしばなし -1-
『クレヨンからのおねがい!』
ドリュー・デイウォルト 文|
オリヴァー・ジェファーズ 絵|木坂涼 訳
こどもの本の ほるぷ出版
ケビンが、いつも使っている12色入りのクレヨン1本1本から、それぞれに手紙をもらうお話です。
まあ、クレヨンの側も、いろいろと思うところがあるんだなぁ、なるほどなるほど、素敵な絵本。
と思いまして、先日、この絵本を読み聞かせに使わせていただきました。
すると、いつも元気で、読み聞かせを楽しみにしてくれているRくんが、なんだかソワソワ。
「クレヨンは折っちゃおう」
とか、
「はみ出して塗ろう」
とか、
ちょっとやんちゃな合いの手を入れてくる。
はっは〜ん、さては、クレヨンを大事にできない子だな?
お絵かきは、たぶんキライじゃないんだろうけれど、キチンと箱にしまったり、ていねいに塗ったりするのが得意じゃなくて、注意されることが多いのかもしれないな。なんて、妄想を膨らませてしまいました。
本当のところは知らないのだけれどね。
ものを大切に扱ってほしいのが親ごころ。
だけど、注意ばかりになることで、お絵かきそのものを嫌いになってもらっても困ります。
クレヨンからのお手紙は、もしかしたら、Rくんの心の深いところに届いたのかもしれません。
〈絵本紹介リンク〉
『クレヨンからのおねがい!』
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