虫の声を聴きながら、遅ればせながら夏休みの課題に取り組んでいます。
久露見庵さまの推薦図書が、目にやさしくて読みやすい上に秀逸です。
それぞれの本の詳細は
以下の書名をクリックしますと
久露見庵さまの丁寧なご紹介記事をご覧いただけます。
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手塚治虫著 『ガラスの地球を救え』(光文社、1996年)
幼い頃、『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』のアニメにお世話になりながら、作者の手塚治虫氏がどんな意図をもって制作されていたのか、この本を読むまで何も知りませんでした。
その他、日本が戦意高揚のためにナチス同様、映画を利用したことや、子供たちに批判力を養う教育環境を整えるべきであること。情報過多の時代に消化不良を起こさないために情報リテラシーが重要であること、環境汚染の問題など、先見の明と子供達への愛情に満ちた洞察に驚かされました。
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レイチェル・カーソン著 『センス・オブ・ワンダー』
上遠恵子訳、川内倫子写真(新潮社、2021年)
※ハードカバーは1996年の出版
高校1年の夏休みの宿題で『沈黙の春』を読んだ時、殺虫剤のDDTがいかに自然の生態系を壊すか、これでもかと繰り返す著者の危機意識の高さに圧倒されたものでした。その点、こちらは子供のうちから自然に触れて瑞々しい感性を養うことの大切さが写真とともに綴られており、親しみやすい1冊となっています。
私自身、子育て期に唯一こだわったのが自然との触れ合いだったので、深い共感を覚えました。
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熊田千佳慕著 『熊田千佳慕の言葉 私は虫である』(求龍堂、2010年)
例えば子供に接する時にしゃがんで子供の目線に合わせるように、熊田千佳慕氏は虫の目線で描いておられるのだなぁと思いながら読み進めていたのですが、いやいや、虫目線どころか虫と一体化している!と気づきました。これは自然と一体化する座禅の境地と似ているのではないかと思ったところ、あぁ、やっぱり!
座禅も無我の境地といわれてますね。
また、自然に向ける目線は愛に満ちています。
自然と自分との境界線をあえて越えておられるようです。
98歳まで生涯現役で描き続けた熊田千佳慕氏の散り際もまた、この上なく美しかったにちがいないと思うのです。
以上、自分用の覚え書きのため、雑な紹介で恐縮です。
本の内容詳細は、ぜひこちらをクリックしてどうぞ⬇️
📘手塚治虫著 『ガラスの地球を救え』(光文社、1996年)
📗レイチェル・カーソン著 『センス・オブ・ワンダー』
上遠恵子訳、川内倫子写真(新潮社、2021年)
※ハードカバーは1996年の出版
📙熊田千佳慕著 『熊田千佳慕の言葉 私は虫である』(求龍堂、2010年)
これらの貴重な書籍をご紹介くださった
久露見庵さまが撮られるお写真もまた、自然への愛に溢れています。
いつもありがとうございます。