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節穴の目👀

「穴があいてますね」

モニターに映し出された瞳の拡大画像を見ると、表面に針で刺したような傷跡がある。

咄嗟に思い出したのは、30年前の眼科でのこと。先生は「バイキンが入ってます」 と言うなり、いきなり私の目の中に注射針を刺した。あまりの痛さに耐えるだけで精一杯だったが、たぶん抗生剤か何かを注入したのだろう。麻酔とかインフォームドコンセントなんてものは無し。当時はお薬手帳もなく、真相は今となっては闇の中。その先生の顔以外は覚えてないのに、まさか、その時の傷がまだ塞がってないなんてことある???

ほかに思い当たることといえば、もっと昔にススキの葉が目に刺さったこと。

ススキの葉は刃のように鋭利

原っぱで探検ごっこをやっていて、前を歩く子が手で払ったススキの葉が私の目の中に入った。すぐに近所のお医者さんに診てもらって「傷は白目だから大丈夫」と言われたものの、よく思い出してみるとあれは内科だった。まさか、そんな大昔の傷がまだ残ってる???

まさかね・・・

これはたぶん、老化に加えて目を酷使したせいだ。ブルーライトの仕業かも。きっとそうにちがいない。先生の診断は飛蚊症の疑いが濃厚だったけれど、なんせ穴があいているので心配とのことで、再検査となった。

久々の受診だから、お薬手帳はすぐに出てこないわ、遠い彼方の記憶はあやふやだわで、なんとも情けない。せっかくだから、これを機にお薬手帳は全てスキャンし、加えて診察記録をスマホアプリに残すことにした。

「のこすけん」アプリのホーム画面

PHRはPersonal Health Recordsの略で、個人の健康記録を残すアプリ。これがなかなかの優れモノで、今回は自分の眼球画像をモニターから写真撮影させてもらって保存。素人だから見たところでチンプンカンプン。でもいざという時、役立つかもしれないし、なんせ自分の記憶は衰える一方だから、手元に記録を残すとちょっとは安心できる。

再診の結果、とりあえず急を要する事態は免れたのでホッとしたけれど、目の老化現象はどうしようもないと判明。まさか自分の目が節穴だったなんてねー!(感心している場合ではないけど、もう笑うしかない😆)

とにもかくにも、今日もこうして花を眺めることができる幸せに感謝。節穴の目をもっと大切にしようっと。


※後日、このような嬉しいお知らせをいただきました。
スキしてくださった皆さま、ありがとうございました💗

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