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えほんの木が描く未来の取り組み

■にじいろ医療的ケア児支援センターとの意見交換会 ■

これまで解説してきた「医療的ケア児支援法」の意義や背景を踏まえ、先日プレスリリースでも発表された「にじいろ医療的ケア児支援センターとの意見交換会」の様子をお届けします。この意見交換会では、医療的ケア児支援の現状と今後の課題について活発な議論が行われました。そこでの議論を踏まえ、えほんの木が未来に向けた支援体制をどのように強化し、地域と連携して取り組んでいくかを紹介します。

プレスリリース はこちら:https://presswalker.jp/press/55319

支援の現状と今後の課題

7月に開催された「にじいろ医療的ケア児支援センター」との意見交換会では、特に「動ける医療的ケア児」の支援環境が十分でない現状が浮き彫りとなりました。参加者からは、医療的ケアが必要な子どもたちが地域で安心して暮らせる環境の整備が急務であり、福祉、医療、行政の協力による包括的な支援体制の構築が求められるという意見が多く出されました。また、緊急対応や災害時の支援体制の充実、地域ごとの支援のばらつきをなくす標準化も重要な課題とされました。

えほんの木が描く未来の支援体制の強化

意見交換会で得られた知見を基に、えほんの木は以下の取り組みを進めています。

1.多様なニーズに応える支援体制の構築

医療的ケア児が地域で安心して生活できるよう、「動ける医療的ケア児」が成長できる環境の整備を進めています。日常の困難を軽減し、医療的ケアと発達支援を一体化させた包括的な支援体制を目指します。

2.地域社会全体を巻き込んだ支援の推進

地域全体で支える支援体制を、福祉、医療、行政の協力で整えています。災害時や緊急時の対応も含め、日常から有事の支援までカバーできる体制の整備を進め、支援のばらつきをなくしていきます。

3.人材育成と教育活動の推進

支援の質を高めるためには、専門知識を持つ人材の育成が不可欠です。看護師や児童発達支援管理責任者(児発管)の研修とスキルアップを積極的に支援し、医療的ケア児への適切なケアを提供できる体制を整えています。

情報発信の重要性と取り組み

医療的ケア児支援の重要性を広めるため、SNSや行政への働きかけを通じて情報発信を強化しています。医療的ケア児についての認知を広め、地域全体で支援の輪を広げる活動に力を入れています。今後も、行政や他の支援機関と連携し、医療的ケア児支援への理解を深めていきます。

ロールモデルとして他事業所の支援

えほんの木は、他の発達支援事業所が医療的ケア児を受け入れる際のリスクを軽減し、ロールモデルとしてバックアップする計画を進めています。これにより、支援環境全体の底上げを目指しています。

今後の展望

えほんの木は、地域の医療機関や福祉施設、行政と連携し、医療的ケア児支援の体制を牽引していきたいと考えています。「動ける医療的ケア児」が安心して成長できる環境づくりに注力し、情報発信を通じて支援の重要性を広め、共感してくれる方々と共に支援の輪を広げていきます。


ホームページはこちら
https://ehonnoki-group.jp/medicalcare/

次回の投稿
次回の記事では、2024年9月5日に行われた名古屋市と愛知県との意見交換会について詳しくお伝えします。地域社会全体で医療的ケア児を支えるためのさらなる取り組みや、議論された具体的な課題についてご紹介します。どうぞお楽しみに!

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