ehonnikki

本に囲まれた環境で育つ。保育職につき、積極的に絵本を取り入れた保育を実践。子育て専念中も、いつも絵本を携えて…。絵本トークサークルに25年以上参加。保育職に復帰後は絵本アドバイザーとして、保護者や職員に向けても絵本を読み、勉強会を行っている。仲間と、絵本だより「hug」発行中。

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本に囲まれた環境で育つ。保育職につき、積極的に絵本を取り入れた保育を実践。子育て専念中も、いつも絵本を携えて…。絵本トークサークルに25年以上参加。保育職に復帰後は絵本アドバイザーとして、保護者や職員に向けても絵本を読み、勉強会を行っている。仲間と、絵本だより「hug」発行中。

最近の記事

絵本のある風景:絵本caféにて

 秋、保育園で”絵本café”が開かれました。お迎えに来たお父さんお母さんに、子どもたちが待つ部屋へ行く前に声をかけ、温かいものを飲みながら絵本の読み語りを聞いて頂こうという企画です。私は選書と語りを任されました。思ったより沢山の方が立ち寄って下さって、絵本への関心の高さを感じました。  その中に、弟のお迎えについてきた卒園児のMちゃんの姿がありました。お母さんと一緒に入ってきて、一番前に座りました。もう2年生です。「Mちゃん、よく来てくれたね。」と小声で話しかけると、はに

    • 絵本のある風景:しあわせな記憶

       子どもの頃、押入れに入って遊ぶのが好きでした。押入れの布団の隙間に潜り込み、内側から少し扉を開け、「お母さーん。もっちゃんはどこでしょう。」と隣の部屋で家事をしている母に呼びかけます。すると母は見当がついていても、「どこかなあ。こっちで声がしたんだけど。」と言いながらやってきて、机の下や棚の間を探し、「いないなあ。」と言いながら隣の部屋へ戻ります。何度かこれを繰り返し、ついに私がこらえきれずに出ていくか、母が「ここかな?」と押入れの扉を開けると、この遊びは終わるのでした。

      • 絵本のある風景:小さなYちゃんの場合

         保育園の夕暮れ時、お部屋で家族のお迎えを待つ子どもたち。一日中忙しく体を動かし、笑ったり、怒ったり、考えたり。日が暮れて訪れる少し静かなこの時に、子どもたちの様子を見ていると、絵本と子どもの距離がぐっと近くなることに気づきます。どの保育士の膝も絵本を抱えてやって来る子どもたちで満席なのです。  ある日、私のところへ2歳になったばかりのYちゃんがお気に入りの一冊を手に「よんで。」と言ってやってきました。差し出されたのは北欧の民話『三びきのやぎのがらがらどん』です。「いいよ。

        • 絵本のある風景:ヒーロー

           3歳になったばかりのTくんは車が大好き。1歳を過ぎて入園したころは車のおもちゃを握ったままお昼寝をするほどでした。そろそろスモールさんシリーズの『ちいさいしょうぼうじどうしゃ』はどうかなと思い、本棚に並べておきました。すると早速見つけて「これ、よんで。」と持ってきました。   はじめに消防自動車に積んである道具が描かれ、その一つ一つに名前が書き込まれたページがあります。読み手にとっては説明的で面倒くさいのですが、Tくんは興味津々でよく見ていますから、手を抜かずにちゃんと読

          絵本のある風景:はじめて出会う

           この4月から、夕方に保育園の2歳児クラスに行き、子どもたちと過ごすことになりました。2歳と言えば、少しづつ家の外とのかかわりも出てきて、世界が広がっていく頃です。もっと知りたい、もっと聞きたい年頃の始まりでもあります。絵本を読み始めるにはぴったりの時。私の家の本棚から、はじめて出会うのにちょうどいいと思うものを4,5冊選んで持っていくことにしました。 はじめは私の方から声をかけて読んでいましたが、そのうちに子どもたちが選べるように、部屋のすみの椅子の上に、絵本の表紙を見せ

          絵本のある風景:はじめて出会う

          絵本日記:「ちいさいじどうしゃ」

          文・絵 / ロイス・レンスキー  訳 / わたなべしげお  福音館書店 「スモールさんご自慢の、赤くてぴかぴかの自動車。お天気のいい日、ドライブに出発です。馬車を追い越し、町を抜け、軽快な調子で走ります。途中ガソリンスタンドでガソリンを20ℓ入れました。お店によって新聞を買った帰り道、雨に降られてほろを掛けます。思いがけずタイヤがパンクするトラブルに見舞われますが、そこはスモールさん、ちゃんと自分でスペアータイヤと交換します。車庫に戻り、洗って磨くと、また新車のように

          絵本日記:「ちいさいじどうしゃ」

          絵本日記:はじめまして、motokoです。

           幼い頃から、本に囲まれた環境で育つ。 聖和大学 教育学部 幼児教育学科に在学中、児童文学について学び、保育園に在職中は、積極的に絵本を取り入れた保育を実践。 絵本アドバイザー向井惇子氏に出会い、絵本の奥深さを学ぶ。依頼25年以上児童文学サークルに参加。2人の息子の子育てに専念中も、いつも絵本を携えて…という感じ。 小学校の図書室の選書や、読み語りのボランティア活動も立ち上げた。 現在は保育職に復帰し、職員や保護者へ向けても絵本を読み、勉強会を行っている。 私の子育

          絵本日記:はじめまして、motokoです。