「ぜつぼう」がそこにあって良かった。

先日、Instagramで仲良くしていただいてる方から絵本が届きました!

絵本が好き!絵本買った!とよく大きな声で言ってますし、えほんがかりというたいそうな名前を付けている為、なかなか絵本をプレゼントしていただくってことがなかったので、今回かなりテンション上がりました!!

その絵本が、こちら…

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ぜつぼうの濁点 作/原田宗典   絵/柚木沙弥郎

教育画劇

読み始めてすぐに、私のことを考えて考えて考えて選んでくださったのを感じました!

わたし、えほんがかりのテーマは

えほん つながる ことば いのち

この【ことば】という部分にピッタリの絵本でした。

あらすじとしては…

昔あるところにあった
言葉の世界に
いつも平和な
ひらがなの国がありました。

そんな平和な毎日の中で起きた椿事。

「ぜつぼう」のところから
濁点がやってきて
他に奉公させてくれるものを探し
行き着いた先は…

というもので(⇧Instagramでの私が書いた紹介文でございます。)

読み終えた時、何だかホッとしたんです。

濁点が、行き着いた先に安心したわけではなくて「絶望」という言葉を読み、口に出せたということに安心感を覚えました。

正直、このコロナの状況で「出来ることをやろう!」の風潮が強すぎて(強く感じすぎて)「あーーもうだめだ!頑張れない!しんどーーーーい!絶望的だー」なんて言えない社会になっている(作り上げている)気がします。

もちろん、出来ることをやろう!!と思ってはいますし、実際出来ることをやるまでなんだけど、この1年半「絶望」という言葉を使う権利を取り上げられたような、そんな毎日を送っていたんだ!!ってことに、こちらを読んで気が付きました。

絶望があるから希望があるのに、絶望を取り上げられてる(と思っている)から希望が見出せなかったのかもしれない。

というわけで、ネガティブな言葉も、口に出すってのも必要なんですね。それにビックリしました。その時の気持ちにピッタリな言葉を口から放つことが、こんなにも心地いいことなんて知らなかったなーというお話。

言霊という言葉があるけれど、時にネガティブな想いを言葉としてアウトプットすることも「言霊」なのかもしれないなぁ…と。(本来の意味は、声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされている。)

この絵本に出会えて「ぜつぼう」を口にできて、ちょっとした解放感を味わい、なんとか言語化したい一心で書いてみました。  

でも、これが単に自分の口から出た言葉ではなく、絵本の中にあった言葉だから、スッと抜けていったのかもしれない。








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