女の子の中二病ってありませんか?
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
小学生4年生の私の脳内では、私は正義のヒーローであり、見えない悪役(名前もあるが、恥ずかしいので書かない。)といつも戦っていました。
人間の中にある邪悪な心は悪のせいであるという設定で、
階段掃除の時間や登下校中に一人の時間があるたびに、
悪役は現れ脳内で戦っていました。
まあ、男の子にぶつぶつ独り言を言っているのを聞かれて以来、私の中二病はぱたりと消滅したのですが、、。
(恥ずかしい恥ずかしい、、)
女の子にも中二病はあるのではないでしょうか?
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』では、
36歳の魔法少女が登場します。
小学校3年生の時に親友と始めた遊びを、ひとりでに続けていたようです。
読んだ途端、中二病を大切に守り抜いてくれる人がいる!と感動しました笑
そんなとき、魔法少女の相方である親友が彼氏に乱暴されて避難していきます。
しかもこれは一度や二度ではなかったようです。
主人公は親友の苦しむ姿をみていられなくなり、ついに「魔法少女ができれば、親友を返す。」と彼氏に試練を下します。
実は以前「小説が読めない」ことをテーマに記事を書いたばかりなのですが、
これなら読める、という解決策を見つけました。
エッセイと併用する
村田沙耶香さんはananで連載したエッセイ集『きれいなシワの作り方』があります。
この本を読んでからミラクリーナを読むと、
まさに小説の中にエッセイでの出来事が使われていることがわかります。
主人公が持っていたセリーヌのバッグには、
エッセイに「年齢にあった、いいカバンを持つ」という話があったり、
主人公が高いクリームをシワに塗り込むという描写は、『きれいなシワの作り方』そのものです。
上の記事で紹介した『ご本、出しときますね?』では
小説家たちが「実際に経験して、頭に残っていることしか物語にできない」と対談の中で述べています。
村田沙耶香さん自身も、「自分の感覚に一番興味がある。」と話し
小説家にとって実体験こそ小説を書く糧なのだと強く感じることができました。
私のような小説の中の価値観にのみこまれてしまう方は、
小説をエッセイ化し、作者の体験や考え方を具体的に想像してしまう、
という読み方もありかもしれません。
では良い休日をお過ごしくださ〜い!
みったーでした。