ワインと絵本の夕べ 第9回
昨日9/19に「ワインと絵本の夕べ」第9回が開催されました。
第9回のテーマは「絵本の中の詩」。
実は、全12回の中でも、個人的にすごく楽しみにしていた回でした。
大きな理由は、『生きる』(詩: 谷川 俊太郎、絵: 岡本 よしろう)という大好きな絵本が登場するからです。
さて、会が始まると、今回も講師の木村美幸先生の新作絵本の紹介がありました。
先生のペンネームである「由美村 嬉々」名義で書かれている『ほんとうは、どうしたいの? ミックをかえた たいようのことば』(講談社)という絵本です。とてもかわいらしいミックというねずみが主人公。
ところで、先生、毎月新作を出している気が……。
(どういう時間の使い方をされているのか…11月と12月のテーマがリクエストで決まるので、「作家の時間術」にしていただきたい笑)
担当編集の日下部さんもお越しくださいました。
編集者と著者から制作秘話を聞けるのも、このサロンの魅力の一つです。
そして、ご覧ください……!
新作絵本に関連した、この可愛いグッズの数々を……
絵を描かれた すみもとななみさんもご参加されていました。
さて、新作絵本の紹介のあとは、いつも通り、絵本と一緒にワインのお勉強も。
今回は、チリワインのお勉強をしました。
恒例のワインクイズは、今回、はじめて全問正解者がいらっしゃらなかったです。(だって、難しいんだもの……。)
ソムリエの川部さんが、いつもながら、丁寧にわかりやすくワインについて解説してくださいました。
先に紹介した『生きる』という絵本を取り上げたあとは、『金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと』(JULA出版局)から、幾つかの詩を味わいました。
木村先生が昔、大病を患っていたときに、心の支えになっていたのが、金子みすゞの詩だったそうです。そのあたりのことは、『一冊の絵本』(径書房)という本に詳しく書いてあります。
金子みすゞの詩については、個人的には「あるとき」という詩が好きです。
余談ですが、JULA出版局さんが出されている同名のてのひらサイズの詩集があります。その詩集には、一つひとつの詩に黒井健さんが挿絵を描かれていますが、「あるとき」の詩に添えられた挿絵がとても素敵なのでぜひご覧ください。
さて、サロンは残り3回です。次回10/17のテーマは「絵本の中の別れ」。
絵本は「別れ」といった哀しい題材をどう描くのか。
皆様と一緒に味わってみたいと思います。