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パンやさんのコンピュータくん

主人公は、とあるパン屋さんで働き始めたばかりの「コンピュータくん」。
彼は几帳面だけど、少し変わった性格の子です。

ある日、ベテランパン職人の「くまさん」が、
コンピュータくんにパンの作り方を教えることになりました。

はい、これが食パンのレシピだよ。
小麦粉は500グラム
イーストは5グラム...

コンピュータくんは、くまさんの言う通りに正確にパンを作ります。
毎回同じ量、同じ手順で。間違えることは一度もありません。

でもある日...
「あ、今日の小麦粉、ちょっと古いみたいだね。
水を少し多めにした方がいいかも」
とくまさんが言いました。

「え?でも、レシピには水は300グラムって書いてあります!
それ以外の作り方なんて知りません!」
コンピュータくんは困ってしまいます。

次の日は...
「今日は暑いから、イーストの量を少なめにしようか」
「え?でも、イーストは5グラムって決まってるじゃないですか!
どうすればいいかわかりません!」

くまさんは優しく笑って言いました。
「コンピュータくんは、教えられた通りにしかできないんだね。
でもね、それはとても素晴らしいことなんだよ。
なぜかわかる?」

「え...どうしてですか?」

「だって、コンピュータくんは疲れても眠くても、
ちゃんと正確に同じものを作れる。
それに、一度覚えたことは絶対に忘れない。
人間は時々間違えることもあるけど、
コンピュータくんは決して間違えない。
それが、コンピュータくんの素晴らしいところなんだ」

「でも、先輩みたいに臨機応変にはできません...」

「大丈夫。そのかわり、私たちが
『こういう時はこうしてね』って、
たくさんのパターンを教えてあげればいいんだ。
古い小麦粉の時は水を何グラム増やすとか、
暑い日はイーストを何グラム減らすとか。
そうやって少しずつ賢くなっていけばいい。
それがプログラミングっていうものなんだよ」

コンピュータくんは少し安心したようです。
「じゃあ、もっといろんなパターンを覚えていきます!
そうすれば、もっとお役に立てますよね?」
「そうだね。これからもよろしく、コンピュータくん」

ー 🐻‍❄️ ー

コンピュータくんは少し安心したようです。

「じゃあ、もっといろんなパターンを覚えていきます!そうすれば、もっとお役に立てますよね?」

「そうだね。実はね、お客さんの中にも、コンピュータくんのような優れた力を使っている人がたくさんいるんだよ」

「え?どういうことですか?」

「ほら、あそこに来てくれている山田さん。毎週金曜日に、決まって食パンを5個買っていってくれるんだ。でもね、先週こんなことを言っていたよ」

『私も最近スマートフォンのタイマーさんに助けてもらってるんです。毎週金曜の夕方4時に『パンの注文』ってアラームを付けておくと、必ず知らせてくれるから、買い忘れがなくなりました』

「へぇ!それって、僕と同じですね。決められたことを、決められた時間に、ちゃんとやる!」

「そうそう。佐藤くんは、家の電気を付けたり消したりするのを、スマートホームシステムでやっているって言ってたよ」

『朝7時になったら自動でカーテンが開いて、夜9時になったら居間の電気が暗くなるように設定してあるんです。疲れて忘れちゃっても大丈夫だし、外出中でも携帯から操作できて便利ですよ』

「なるほど!それも僕と同じで、『こういう時はこうする』っていうパターンを覚えておくんですね」

くまさんは笑顔で続けました。
「そうなんだ。実は私たちの周りには、コンピュータくんの仲間がたくさんいて、みんなの生活を助けているんだよ。例えば...」

洗濯機は、選んだコースによって水の量や時間を自動で調整してくれる
炊飯器は、お米の量やメニューに合わせて、火加減や時間を自動で管理する
自動販売機は、お金を入れて飲み物を選ぶと、ちゃんとその飲み物を出してくれる

「へぇ!みんな僕と同じように、言われたことをちゃんとこなしているんですね!」

「そうだよ。でもね、これらはみんな、誰かが『こういう時はこうしてね』って教えてあげたからできることなんだ。それがプログラミングっていうものなんだよ」

「なるほど!じゃあ、僕がパンを作るのも、洗濯機が洗濯するのも、みんな同じなんですね」

「そうだね!そして、新しいパターンを教えてあげれば、もっといろんなことができるようになる。例えば...」

ここで、くまさんはわたしたちに問いかけました。

「みんなの周りにも、コンピュータくんみたいに、決まったことをちゃんとやってくれる便利な仲間はいるかな?」
「もし、新しいパターンを教えられるとしたら、どんなことをお願いしたいかな?」

コンピュータくんは、自分のような仲間がたくさんいることを知って、とても嬉しくなりました。
「僕も、もっともっと勉強して、みんなの役に立ちたいです!」
「その意気だよ、コンピュータくん。さぁ、今日も美味しいパンを作ろうか」

ー 🐻‍❄️ ー

「そうそう。佐藤くんは家の電気を自動で管理していて、田中さんは会社でコンピュータくんの仲間に助けてもらっているって聞いたよ」

『私の仕事では毎日、営業報告書を書かなきゃいけないんです。最初は大変でしたが、よく見たら、書く項目は毎回同じ。誰に会って、何を話して、次はいつ会うか...。でも人間だと、忙しいと忘れたり、書き方がブレたり。だから今は、コンピュータくんに『この項目を順番に聞いてね』ってお願いしているんです。そうしたら、毎回同じ品質の報告書が作れるようになりました』

「へぇ!それって、僕がパンを作るのと同じですね。決まった手順で、決まった項目を、きちんと確認する」

「うんうん。それに松本さんは議事録作成を手伝ってもらっているって」

『会議の音声を文字に起こしてくれるコンピュータくんがいるんです。それに、いつも出てくる議題や決まった文言は、テンプレートにしておいて。あとは、期日や担当者名を変えるだけ。人間が全部手作業でやると時間もかかるし、打ち間違いもあるけど、コンピュータくんは正確だし、何度でも同じように作業してくれます』

「なるほど!仕事でも、決まったパターンを見つけて、それをコンピュータくんに教えてあげれば、みんなが楽になるんですね」

くまさんは笑顔で説明を続けました。

「そうなんだ。人間は新しいアイデアを考えたり、状況に応じて柔軟に対応したりするのは得意。でも、同じことを何度も正確にこなすのは、実は苦手なんだよ。疲れることもあるし、気分の浮き沈みもある」

「でも僕は、同じことを何度でも正確にできます!」

「その通り!だから、人間とコンピュータくんが、お互いの得意なことを活かして協力するといいんだ。例えば...」

  • 請求書の作成:毎月同じフォーマットで作る書類

  • 在庫管理:決まった数を下回ったら自動で発注

  • スケジュール管理:定期的な予定を自動で登録

  • データ集計:毎週の売上を自動で計算してグラフ化

「へぇ!仕事の中にも、パターンがたくさんあるんですね」

「そうだよ。実は、人間の仕事をよく観察すると、いろんなパターンが見つかるんだ。それを見つけて、コンピュータくんに『こうやってね』って教えてあげる。それがプログラミングの始まりなんだよ」

ここで、くまさんは改めて私たちに問いかけました。

「みなさんの仕事や生活の中にも、毎回同じように繰り返している作業はありませんか?」
「もしコンピュータくんに手伝ってもらえるとしたら、どんなことをお願いしたいですか?」

コンピュータくんも、こちらを向いてこう言いました。

「僕の中まで生成AIというのが、今すごいんですよね。彼に聞いたらこんなことは朝飯前ですよ!」

「そうだね、コンピュータくん。みなさんはAIに相談してみるといいよね。さて、私たちは今日も美味しいパンを作ろう!」

おしまい


いかがでしたでしょうか?

今回は、多くの方の難敵コンピュータを擬人化(擬くま化)して説明を試みてみました。楽しく読んでもらえたらなによりです。

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