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[レビュー] きのこのばけもの
こんにちは。今日も絵本のレビューを行います。本日は「きのこのばけもの」というタイトルです。すこし怖いタイトルですが、読んでみるとなるほど!と思うところもあり、大人が読んでも楽しめます。今回のレビューを見てこの絵本を手に取ってくださる方がいてくれたら幸いです。
概要
きのこのばけもの
唯野元弘 著
石川えりこ イラスト
おすすめレビュー3選
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絵本『きのこのばけもの』は、日本の昔話を基にした作品で、怠け者の主人公が知恵を使って化け物を退治する物語です。この絵本は、ユニークなストーリーとキャラクター、そして石川えりこさんのシュールなイラストが多くの読者から高く評価されています。以下に、印象的なレビューを3つ紹介します。
ユーモアと教訓が詰まった物語
「なまけ者の男が、きのこのおばけに出会い、村人を助けるという展開が面白いです。昔話らしい教訓もあり、子どもたちに読み聞かせたい一冊です。」
想像力をかき立てるストーリー
「月の光を隠すきのこのばけものという設定がユニークで、子どもたちの想像力を刺激します。最後に男が金持ちになるという結末も、夢があって良いですね。」
親しみやすいキャラクター
「なまけ者の男が実は賢くて、村人を助ける姿に親しみを感じます。子どもたちもこのキャラクターに共感しやすいと思います。」
絵本の特徴
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物語の舞台: 群馬県の昔話を基にした物語です。
なまけ者の男が主人公です。
きのこのおばけが月の光を隠すという不思議な出来事が起こります。
昔話から人の生き方を学ぶことができます。
ある村で月が出なくなった夜、怠け者の男が森を歩いていると、巨大なキノコの化け物に出会います。彼は驚きつつも、化け物との出会いを楽しむことにしました。
怠け者の男とキノコの化け物は、知恵比べを始めます。男は機転を利かせ、化け物を驚かせる方法を考え出します。
物語の結末は、落語の「まんじゅうこわい」に似たユーモラスな展開で、読者を笑わせます。怠け者の男の機転が光ります。
キノコの化け物は、木よりも大きくなったり、溶けたりする不思議な姿を見せます。この描写が物語に神秘的な魅力を加えています。
ダイナミックな絵とともに、キノコの不思議さが読者を物語の世界に引き込みます。絵本のページをめくるたびに新たな驚きが待っています。
他の絵本と比べて
『きのこのばけもの』のユニークな特徴を他の人気絵本と比較して考察します。
普遍的なテーマ:
他の人気絵本は「やさしさ」「勇気」「愛」などの普遍的なテーマを持つことが多いです。『きのこのばけもの』は、これらとは異なる自然やファンタジーを強調したテーマを持つ可能性があります。
絵と文章のバランス:
人気絵本は、絵と文章が互いに補完し合うことで物語全体が豊かになることが特徴です。『きのこのばけもの』もこのバランスを保ちながら、独自のイラストスタイルで差別化を図ることが考えられます。
教育的要素:
きのこに関する絵本には、きのこの種類や生態をテーマにした学べる絵本もあります。その中でも『きのこのばけもの』は、そのアプローチ方法やストーリーテリングによって独自性を発揮しています。
これらの観点から、『きのこのばけもの』は他の絵本と比較して、テーマの独自性やイラストのスタイル、教育的要素においてユニークな特徴を持っています。
購入者の感想
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『きのこのばけもの』は、読者にユーモアと知恵比べの楽しさを提供しています。怠け者と化け物の知恵比べが物語の中心で、最後に笑うのはどちらかという展開が多くの人を引きつけています。
石川えりこの絵は、物語の雰囲気を見事に捉えています。キノコが木よりも大きくなったり溶けたりする様子が、絵本の中で生き生きと描かれ、読者の想像力をかき立てます。
この物語は群馬県の昔話を基にしており、その再話が興味深いとされています。昔話の要素を取り入れつつ、現代の読者にも楽しめる内容に仕上がっています。
物語の中でキノコが化け物として描かれることから、子どもたちがキノコを嫌いにならないか心配する声もあります。しかし、物語のユーモラスな展開がその懸念を和らげています。
怠け者が金持ちになるというテーマは、現代社会の縮図として捉えられています。努力せずに成功を収めるという物語の展開が、社会の不条理を反映していると考えられます。
まとめ
『きのこのばけもの』は、昔話の魅力を存分に引き出しつつ、ユーモラスで教訓的な要素を持つ絵本として、多くの読者に親しまれています。特に絵の表現力や物語の展開が評価されており、子どもだけでなく大人にも楽しめる内容となっています。
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