【ミュージカル】《ベートーヴェン》2023年@日生劇場
感想をまとめると
井上さん×花總さん×佐藤さんの並びは、さながら《エリザベート》のようでした。
特に主演おふたりの曲数が多い!
全国をまわるし冬なので喉の心配をしてしまうほどです。
🎵舞台セット
三面と後方の大きな映像スクリーンと舞台の奥行をうまく活用してて、韓国ミュージカルらしくてよかった!
(スクリーンが大きいのと映像デザインがよくて、貧乏臭くなくていい)
ほぼ韓国版を踏襲、一部は変えているのかもしれません。
🎵衣装
東宝おなじみの生澤さんオリジナル。
1789やM・A、そしてこのベートーヴェンも華やかなお衣装をデザインいただきありがとうございます。目の保養✨
特に女性のドレスの色彩、スカートの裾が美しく、元娘役の花總さんと実咲さんのドレスさばきは、さすがでした。
特に、ヨハンナの裏葉色のドレスが《1789》のオランプのドレスを彷彿とさせて、実咲さんにとてもお似合いです。
🎵音楽
韓国版を聴いてたので、母国語でようやく聴いて歌詞が分かるって素晴らしい✨
日本語への音ハメ、大変だっただろうな~。
本作は、耳に残る音楽がたくさんあるのでおすすめ。
オケの人数は28人と、重厚な音を奏でてくださりありがとうございます。
🎵好きなシーン
🎵幻影
🎵金こそすべて
🎵ストーリー
既婚女性と未婚男性の恋愛なので、そうならざるを得ない動機づけが大切。 ですので、フランツの"モラハラ夫"の演技がこの作品の鍵になります。
私は佐藤さんで観たのですが、登場シーンは多くはないのに、登場シーンひとつずつ場が引き締まって、さすがでした。
佐藤フランツ、井上ルートヴィヒの両方のパワーに応えられる、かつトニは同性から共感しづらい女性なので、たおやかな淑女を演じるなら花總さんが適任でした。
井上ルートヴィヒは、中の人の"陽"が垣間みられて、ちょいちょいコミカルさがでてました😁
主役以外のキャストのみなさんの布陣すごいですよね。
東宝の並々ならぬキャスティング力を感じます。
ルートヴィヒの弟カスパールの妻ヨハンナの実咲さん、もっと歌ってほしかった~~!
初登場時、少し若い声色が素敵でした。
フランツの妹、ベッティーナの木下さんのちょっと今っぽくて演技と喋るような歌い方が好きです。
フランツとの離婚が困難で、かつ、ベッティーナがトニを裏切ったのは、キリスト教の「不貞行為」への嫌悪、罪の意識があるからだと思います。
ルートヴィヒの精神的な不安定さは、幼少期の親からの虐待によるもので、極端で破滅的な性格だったけれど、弟カスパールから愛を受けとれたのが、すごく重要。
👇東宝公式ページ
韓国版
🎵韓国版との比較
韓国版ではストーリーの評判はよくはなかったそうですが、そんなにいうほど悪いかな?と感じました。
韓国と日本の両方を観た方の感想をぜひおききしたいです。
(自分は宝塚でもっとアレなストーリーの作品を観ていて慣れているのと、ビジュアルを重視しがちな価値観なので、人それぞれかと思います)
韓国版の動画がYouTubeのEMK公式チャンネルで公開されてます。
日本版は、演出はほぼ韓国版のまま。
韓国版の衣装は現代的なデザインです。
リクエストするなら、舞台のデザインは素敵なんですけど、ポスターやキャスト写真をぜひ韓国レベルとまでは言わないですが、令和っぽくしてほしいな…
EMK公式サイトでビジュアルを確認できますが、同じ作品なの!?ってくらいデザインレベルが異なります。
👇EMK公式ページ
👇他の記事も読んでみてください