愛媛移住に、地域おこし協力隊ってどうなの?
移住してからの暮らしに不可欠である「仕事」。
私は、地域おこし協力隊を選択しました。
その経験をOGとしてお話するために、12月15日に開催された愛媛県の地域おこし協力隊合同募集説明会に参加してきました。会場は、ディアモール大阪 ディアルーム。愛媛だけに、みかん色で彩られておりました。
地域おこし協力隊とは、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし 協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域フラントや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、 農林水産業への従事、住民の生活支援なとの「地域協力活動」を行いなから、その地域への定住・定着を図る取組。
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今回、説明会に参加していた県内の自治体は、四国中央市、新居浜市、今治市、東温市、砥部町、伊予市、松山市、大洲市、西予市、伊方町、鬼北町、松野町。
各自治体の持ち時間3分で、募集内容を説明しました。中には、マジックを披露する隊員まで出現! 愛媛の隊員、個性豊かすぎます。
私(新居田)は、2013年9月〜2016年3月の間、伊予市の地域おこし協力隊として、郡中地区(中心市街地の商店街のエリア)で活動。どうして協力隊になったのか、任期中に何をしたのか、卒業後どうしているのかなどについて、お話しました。
協力隊になって良かったことを一番伝えたかったのですが、それは、以下の3つのとおり。
①新たな経験を積めた
協力隊の仕事内容は、活動内容が決まっている「ミッション型」と「フリーミッション型」によく分けられるのですが、私が採用された地域は「フリーミッション型」。まずは地域に入ってそこで自分で課題を見つけて、それに対して何か活動してくださいというものでした。
私はもともと編集職の経験があったので、協力隊採用時は、自分にできることは情報発信だと思っていました。しかし、地域に入り、「郡中まちづくりサロン来良夢」という場の運営を担うことになり、イベントを企画するなど、紙媒体以外の編集という予想外の経験を積めたことは、その後にも生きています。
②人との出会い
私は地元が愛媛だったのですが、長らく離れていたので、家族や親戚、高校や大学の友人以外の接点はほぼなし。そこで、地域の人と関わりたいと思ったのも協力隊を選んだ理由です。その点では、協力隊になったのは良かったと思っています。コミュニティースペースを運営していたということも大きいのかもしれませんが、地域の人や観光客、学生、全国の協力隊仲間、行政の人、マスコミ関係者など、多くの人との出会いがありました。自分の活動の参考になるところには視察に行くこともあったので、一歩先を行っている人の話を自分ごととして聞けるのはとても勉強になりました。
③愛媛の隊員同士の切磋琢磨
「愛媛の協力隊は仲がいい!」らしいです。これは、当たり前と思っていて何も感じていなかったのですが、県外の方から言われて、なるほどなあと思いました。
愛媛県の隊員の場合、県内で協力隊の研修会がある上、四国の協力隊の研修会もあり、年に何回か顔を合わせる機会があります。私が隊員の時も、研修会で仲良くなったメンバー同士で、女子会をしたり、イベントがあったらお互いに顔を出したりしあっていました。SNSでつながっているので、お互いの活動が見えて、励まされたり、切磋琢磨につながりました。さらに、協力隊同士でマルシェや報告会を開催するなど、連携した活動に発展したこともありました。
OB・OGトークの締めは、元伊予市協力隊の本多正彦さん。私の同期でもあります。本多さんは、愛媛県伊予市双海町に惚れ込んで、今もそこに住み、地域の人とともに暮らしています。
本多さんのトークでは、協力隊に必要な7ヵ条を伝えていたのですが、これは、どの仕事にも当てはまる心構えかもしれません。
そして、満を持しての現役隊員6名による本音トーク。「ミッション型とフリーミッション型って、どう?」「愛媛の隊員の仲の良さ」がテーマとなりました。
仕事のミッション型とフリーミッション型は、どちらが良い悪いではなく、どちらのタイプが自分の働き方にあっているのかを見極めた上で、応募を決める必要があります。しかし、実際に活動をする中で、地域のニーズや自分のできることを考えた時に、変化させることが必要な時も。トークの中では、ミッション型として採用されたものの、その変化を自治体が柔軟に認めて応援してくれているという話も飛び出ました。
隊員同士の仲の良さは、今も昔も変わらず受け継がれているのが、トークの掛け合いからも伝わってきました。募集説明会や移住フェアなどで実際に隊員に会って、そういう雰囲気や波長が合う人が、愛媛の協力隊を選ぶケースが多いようです。楽しい雰囲気の中、時間もぴったりに終わりました。
最後に、愛媛で協力隊となることのおすすめポイントとして一つご紹介しておきたいのは、協力隊のサポート体制を充実させようとしていること。現在、県の移住コンシェルジュや協力隊OBOGメンバーで、現役隊員を支援する「地域おこし協力隊ネットワーク愛媛」という任意団体が立ち上がっています。そこでは、起業や情報発信の研修会を企画したり、協力隊女性メンバーで立ち上げた「えひめ地域おこし協力隊女子会」の研修会などもサポートしており、私も事務局として携わっています。この組織が来年度はさらに充実していく予定です。
ちなみに、11月に開催された、えひめ地域おこし協力隊女子会では、地域を超えた情報発信プロジェクトとして、InstagramとTwitterを開設。女性目線で、協力隊の仕事や地域の魅力を発信していきます。ぜひ、フォローをよろしくお願いします。
OBOG現役も、緩やかに繋がりながら、地域で生きている、それが愛媛の協力隊でしょうか。私たちの仲間になってくださる方、お待ちしています。
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えひめの暮らし編集室
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