#178 行政書士試験合格へ 【勉強時間について】編
行政書士試験合格に必要な勉強時間は、
600~1000時間と言われています。
1.合格者の勉強時間の中央値は?
ネットで「行政書士 勉強時間」で検索した
際に出てくる数字が、この600~1000時間
です。
私は、4年間の合計2000時間超えなので、
受験生時代に「短時間合格」や「一発合格」
という、うたい文句を見るたびに、心底
疲れていました。
この合計時間は、そもそも何を根拠に出された
数字なのかを考えることがありました。
「合格者の、勉強を始めてから
合格するまでの平均合計時間」
普通に考えるなら、これになります。
であるなら、1つの疑問が出てきます。
なぜ、
「令和5年度の○○予備校の合格者
平均勉強時間は△△時間でした!」
みたいな感じで打ち出さないのか。
予備校が利用者にアンケートを取って、
調べることは容易だと思いますが、この
数字を出さないということは、出す
メリットがないということになります。
・平均の勉強時間
・最長の勉強時間
・最短の勉強時間
・勉強時間の中央値
嫌味な合格者インタビューを長々と掲載する
よりも、これらの客観的な数字を出すほうが
一目で見て分かりやすく競合他社とも比較が
しやすいのですが…
割合で言うと、600時間での合格者数よりも
1000時間寄りの合格者の方が多いので、
掲載できない、ということになります。
そうでないのであれば、掲載ができるはず
だからです。
2.1000時間かかることは普通…
「600~1000時間って幅が
広すぎるのではないか?」
と思ったこともありました。
勉強得意な人や暗記が強い人、
過去に法律を勉強していた人や、
今現在法律に携わっている人の方が
勉強時間は短いのではないか、
などなど…
実際、これらに当てはまる人の方が
勉強時間は短くて済むだろうし、
600時間もかからない人も数多く
いるのだろうと思います。
でも、これは、いわゆる「普通」のこと
であり、小学校~大学までずっと見せつけ
られてきた現実と何も変わらないものだと
思います。
こう考えると、自分が2000時間もかかった
ことに対して、かなり納得することが
できました。
3.タイパ良く合格…
「勉強のコツさえ知ることができれば、
タイパ良く合格に近づける」と思い、
YouTubeなどの動画を多くの方が
見ると思います。
令和5年度の行政書士試験合格者は
6571人でした。
一方、よく回っている行政書士試験合格の
動画再生回数は数万回です。
動画を見た人よりも、合格者の方が圧倒的に
少ない…
コツだけ知ることができても合格には
たどり着かない、ということになりますが、
「コツ+勉強時間」が必要なので当然と言えば
これも当然の結果。
勉強ができる人も、そうでもない人も合格
するには、600時間で済むのかもしれないし、
1000時間かけても合格できない人もいる
試験、それが行政書士試験なのだと思います。