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災害ボランティア研修会に参加しました

2月21日、愛媛県社会福祉協議会開催の『令和6年度 災害ボランティア研修会』に参加しました。


1.社会福祉協議会の役割は大きい

災害ボランティアについて、約4時間の研修会でした。

活動報告、意見交換がメインの内容。

活動報告では、能登半島地震の現地に行った際の動画や写真を、解説付きで見ていく流れでした。

地震は1月1日でしたが、9月21日も豪雨の被害があり、その日にボランティア活動のため、現地に入っていた様子についてもお話を聞くことができました。

参加人数は60人だったのですが、社会福祉協議会 地域福祉課の担当者の方、県や市町の担当者の方、災害ボランティアの方、民生委員の方、建設会社の方、行政書士といった人々が参加。

過去に災害ボランティアに行ったことがある人が3割程度いる、という属性でした。

『社会福祉協議会』というものをよく知らなかったので、公式HPを調べました。

「社協」の略称でも知られている社会福祉協議会。
皆様のまちでも福祉の向上に向けてさまざまな活動を行っています。

社会福祉法人 全国社会福祉協議会HP

本日の研修で何度も出てきた「社協」という言葉。

初めて知りました。

ただ、内容については、それでもよく分かりません。

市区町村社会福祉協議会
皆様がお住まいのもっとも身近な地域で活動しているのが市区町村社会福祉協議会(市区町村社協)です。

高齢者や障害者の在宅生活を支援するために、ホームヘルプサービス(訪問介護)や配食サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスをおこなっているほか、多様な福祉ニーズに応えるため、それぞれの社協が地域の特性を踏まえ創意工夫をこらした独自の事業に取り組んでいます。

地域のボランティアと協力し、高齢者や障害者、子育て中の親子が気軽に集える「サロン活動」を進めているほか、社協のボランティアセンターではボランティア活動に関する相談や活動先の紹介、また、小中高校における福祉教育の支援等、地域の福祉活動の拠点としての役割を果たしています。

社会福祉協議会は、地域のさまざまな社会資源とのネットワークを有しており、多くの人びととの協働を通じて地域の最前線で活動しています。

社会福祉法人 全国社会福祉協議会HP

「サロン」の重要性については、研修でも指摘されていました。

災害を受けた場合、被災者として『情報』をどう取得するのか、という課題解決の場が「サロン」ということになります。

被災をすればサロンに行く、という流れを多くの方が知ることが大切で、そのためには、平時でどれだけ周知できるか、ということになります。

社協が重要な役割を果たしているのは、大変よく伝わりましたし、現場の担当者の方の、現状のもどかしさに対する熱意もかなり感じました。

だからこそ、平時に士業や建設業者などとも接点を持っておきたいということのようでした。

行政書士としては、災害時に『罹災証明』のことについて、被災者とコンタクトを取れる、というお話を聞きました。

建物の公費解体の話では、登記簿上の名義が3代前の所有者のままのため、現状では公費での解体をすることができない事例があった、というお話がありました。

緊急時のため、『推定相続人の過半数賛成で公費での解体が可能』ということにすれば、ある程度、解体作業も進みやすくなるのかなと思いましたが、法改正ありきの話なので、なかなか難しいのかなと思いました。

また、個人情報の壁が復興の妨げになっている、というお話があったり、自衛隊、警察、社協とそれぞれが独立して積極的に関わろうとして、より被災者を苦しめている現状もあったりで、みんなが苦しんでいる感じがします。

1か所に情報を集約できれば、スムーズに支援が行き届くのかなというイメージはありますが、それができないから『災害』なのかなとも感じました。

ただ、平時で連携ができていないのに、災害時にだけ連携ができるということはまずないと思います。

だからと言って、何もしない、という選択肢はないので、こうして研修会を定期的に開いている、ということだと思いました。

難しい…


2.無興味の人にどれだけ関心を持ってもらえるか

平時には、災害については考えたくない、興味を持ちたくない、というのが本音としてあると思っています。

そのような前提があるので、「障害福祉」や「不登校」の話題にしても、興味がある人にしか興味がないという現実にぶち当たります。

全国に障がい者の方が約1,164万人小中学生の長期欠席児童生徒の方が約49万人いますが、どれだけの人がこの方々に興味関心があるのか・・・

災害時の土木や士業との連携も枠組みは作ってある、とのことでしたが、土木関係者、士業の人間がどれだけ災害時の行動について興味があるのか・・・

社協の方々や、災害ボランティアの方々の熱い想いが、何かのきっかけで、少しでも多くの方に伝わればいいなと思います。


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