FP3級→FP2級→宅建試験だと令和8年10月までずっと勉強することに #36
FP技能検定では、
1.ライフプランニングと 資金計画
2.リスク管理
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業承継
これらが試験科目になっています。
1.FPと宅建は重複科目あるけれど…
宅建試験を受ける前にFP3級・2級技能
検定を受けるかどうかを考えている
受験生の方が結構多いように感じます。
FPの試験科目は、3級も2級も同様です。
「不動産」の科目の中に
「不動産に関する法令上の規制」
「不動産の賃貸」
というものがあり、この2つと、
「相続・事業承継」の科目の中の
「贈与と法律」
「相続と法律」
この2つが宅建と試験科目が重なっている
ため、宅建試験までに受験して資格取得
しておこう、という考えなのだと思います。
宅建もFPも両方受験して思うのは、FP
技能検定で習う建築基準法の知識や
土地・建物の知識は宅建試験では
あまり役には立たないということです。
少なくとも私は、令和6年度宅建試験の
中で、FPの知識のみで正解できたと思う
肢は1つもありませんでした。
重複科目があることは間違いないの
ですが、「FPを受験・合格して
いたから宅建試験で活きた」とは
思わなかった、ということです。
細かく見ていけば、ここはFPで習う知識
だね、という問題があったとしても
体感としては1ミリも感じられていません。
2.本当に宅建よりもFPの合格が欲しい?
私は、行政書士試験→FP3級試験→FP2級
試験→宅建試験という順番で受験し、
合格しました。
行政試験合格までは丸4年かかって
いますが、その後の宅建試験までは、
1年以内に合格することが出来ました。
勉強する習慣が身についているからこそ、
この順番で合格することが出来たと思う
ので、宅建に合格していない受験生が
FP3級試験→FP2級試験→宅建試験を受験し
合格するいうことを1年以内にやるのは、
あまりおすすめできません。
おそらくFP3級は取得可能です。
(合格率約90%)
そして、FP2級も合格率50%あるので、
取得も可能だと思います。
では、その勢いで宅建に合格するのかどうか、
ちょっとそれは話が違うのかなと思います。
勉強習慣は身についているとしても、宅建の
勉強時間に充てるべき勉強時間をFP3級と
FP2級試験に注いでいる分、宅建の合格
可能性を下げてしまっているように思えて
しまいます。
3.「宅建は難しい」という認識をまず持つ!
最も取得したい資格が宅建であるなら、
FPは宅建試験合格後に挑む形で十分だと
思います。
その方がFPの勉強時間自体も少なくて済み、
総勉強時間も短縮することもできます。
「宅建は○○ヵ月で合格」を目指すもの
だという幻覚からは早く目を覚まし、
1年かけて勉強すべきだという認識を
持って、勉強に励むべきだと思います。
すでに12月の時点で、令和7年度試験まで
は残り約10カ月しかない状態です。
少しでも早く宅建試験の勉強に
取り組むべき時期です。
「宅建試験は難しい」という認識をまず持つ
ことで、「権利関係(民法)」でどうやって
点を取っていくのかを模索し、今のうちに
手を付けておくべきです。
試験3か月前の時期になって、権利関係
(民法)で点が全然取れない、という状態は
できれば避けたいところです。
「苦手科目」を作ってしまうと、令和
6年度のように合格点が37点という高めに
設定された場合、太刀打ちすることが
できません。
宅建業法で20点中20点正解することと、
権利関係(民法)で10問中5問正解することに
割く勉強時間は同じくらいかなと思います。
どちらも100~200時間くらいの勉強時間
ではこの点数を取ることは出来ません。
FPの勉強は宅建合格後に回さないと、
令和7年度宅建試験に不合格の場合、
令和8年度宅建試験の10月までずっと
資格試験の勉強をすることになります。
優先順位はいつも見失わないように
しなければいけません。