行政書士試験→宅建試験も難しい #32
「権利関係も宅建業法も、法令上の制限、
税・その他もすべて難しかった」
行政書士試験を4度目の挑戦で合格し、
その勢いのまま翌年の宅建試験を受け
37点でギリギリで合格した者としては、
このような感想になります。
1.権利関係(特に民法)が難しい…
宅建試験の受験後からsnsでの受験生の
方々の試験での感想を見ていると、
「権利関係が難しかった」
という意見がかなり多かったなと
思います。
2.行政書士合格→宅建試験受験…
行政書士試験合格後に宅建試験を受ける
という流れが行政書士合格者の1つの流れ
としてあります。
「試験内容が被っている」というのが
その理由らしいのですが、実際に行政書士
試験と宅建試験とで科目として重なって
いるのは、権利関係のみです。
さらに権利関係を分解すると、
民法10問+借地借家法等4問
といった構成になります。
つまり50問中10問分のみが、行政書士
試験と宅建試験で科目が被っている
だけなのです。
そして、行政書士試験の民法知識が
あっても、宅建試験の民法も難しく、
その他の40問も平易な問題ばかりでは
ないので、できればこの
「行政書士試験に合格していれば
宅建の試験も(当然)受かるよね」
という雰囲気は、なくなって欲しいなと
思います。
3.民法を捨問にする勉強計画…
宅建の民法の過去問は一通り解きましたが、
それらはあまり難しくなく、スラスラと
解ける形だったのですが、いざ宅建試験
本番の民法になると、「難しい」と思う
問題ばかりでした。
「受験あるある」かもしれませんが、
過去問は解けていたのに、本番の試験に
なると、なぜか解けなくなる現象が試験の
たびに起こります。
行政書士試験を受験していない宅建試験
受験生の方だと、さらにこの現象が起き
やすくなっていたのかなと思います。
民法(10問分)に費やす時間べき時間は、
民法以外の40問に費やす時間と同じくらい、
あるいは、それ以上に時間をかけないと
点数は上がらないと思います。
つまり、民法(10問分)は
タイパが非常に悪い科目です。
民法を100時間勉強するのと、
10時間勉強するのとでは、結果は
あまり変わらないと思います。
そのため、一つの方法としては、
民法以外の40問で9割の正答率を
目指して勉強し、民法は捨問にする、
というのもあり得る方法だと言えます。