ゆかりアーティスト02 大政菜々見
こんにちは。note更新担当のたぬ子です。
4月になり気候が良くなって髪を短くしたい!と思われる方も多いのではないでしょうか。今回は、短い髪型にぴったりなイヤリングなどのアクセサリーを作られている作家さんを紹介したいと思います!
伊予郡砥部町で、『昭和製陶』のアクセサリーブランド『cosmic』として砥部焼のアクセサリーを制作・販売されている大政菜々見(おおまさ ななみ)さんです。最近では、鎌倉・博多・京都など県外への出展も多い大政さんに、砥部焼でアクセサリーを作りはじめたきっかけや制作時のポイントを伺ってきました。
きっかけはお客さまからのリクエスト
ー砥部焼でアクセサリーを作ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
以前からお茶碗やお皿などの絵付けをしていて、その時のお客さまからリクエストをいただいたり、元々小さいものや細かい細工を作るのが好きだったからですね。ずっと作りたい気持ちはあったんですけど中々実現できなくて、5年ぐらい前につくってみたら喜んでくださったのでそこから継続して作っています。
ーアクセサリーパーツの制作は、1つずつ手作業で行っているんですか?
そうですね。板状に伸ばした粘土に型紙をあてて1つずつくり抜いたり、粘土を丸めたりして、1つ1つ手作業で制作しています。
ー作品がつるつるとしているので、手作業で形を作っているとは思いませんでした。
全て手作業です。粘土で型を作り乾燥させた後、スポンジで水拭きをして表面をなめらかに仕上げます。その後、素焼きをして釉薬をかけて色をつけて本焼きをします。
小さな砥部焼に大きな想いを込めて
ーどのような気持ちでブランド名を決められたんですか?
”cosmic”には元々、宇宙や(宇宙のように)大きい・広大なという意味があります。そこから、小さな砥部焼にいろいろな自分の想いをたくさん込めた宇宙のように大きな作品という意味で”cosmic”というブランド名にしました。
私のやりたいことをやろう
ー砥部焼というと深い青色のイメージなんですが、使用する色の決まりや自分の中で決めていることなどあるんですか?
特に決まりはないです。最初は、実家も砥部焼をしているので”砥部焼”のイメージからかけ離れてはいけないという思いがあり、青や白をメインに使用していました。でも最近はカラフルな砥部焼も増えているので、砥部焼の伝統は大切にしつつ自分のイメージしたものを制作するようにしています。
ー最近のお気に入りの色はありますか?
新作のぽってりとした艶のあるブラックや、春らしいグリーンがお気に入りです。
ーいろいろな作品がありますが、人気の作品はどれですか?
『海のかけら(写真中央下)』が一番人気です。これは、近くの海で拾ったシーグラスを、小さな器の砥部焼に溶かし込んで制作しており、瀬戸内の海をイメージした作品になります。光が当たるとキラキラして海面のようです。
頭の中のイメージを元に…
ー作品も見せていただいていろいろなデザインがあるんだなと思ったんですが、アイデアはどのように湧き上がってくるんですか?
よく聞かれますが、スケッチなどはせず制作しながら考えます。頭の中でイメージしたものが出来た時は作品にしますが、失敗もたくさんあります。デザイン画はないので「何か見せてください」と言われても、何もないんです(笑)いつも制作しながら考えています。
妥協はしない
ー制作時に大事にしているポイントや心構えはありますか?
そうですね。良い作品をお客さまに使用していただきたいので、少しでも色がイメージと違うものや、型の揃わないものは当たり前ですが販売しないようにしています。自分の納得するものだけをお客さまにお渡しするようにしています。
記憶に残る作品を作りたい
ー県外にも出展されていますが、愛媛県内でやってみたいことやチャレンジしたいことがあれば教えてください。
新しくチャレンジしたいことではないのですが、継続してお客さまの記憶にずっと残るようなものを作っていきたいです。「誰が作ったか、どこで買ったかは覚えてないけれど、好きでずっと大切に持っていた」というように、作品だけでもお客さまの元に残ってくれたら嬉しいです(笑)
絵しりとり め○○
ー前回の方が、この絵なんですが…
めがね!!
ーそうです、めがねです!なので「ね」から始まる言葉をお願いします。
ね…ね…あれしかない…。キャラクターみたいなのしか描けないんですけど(笑)
絵しりとりにとっても悩まれていた大政さんでした。
正解は次回の更新をお楽しみに!!
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