WISHING 05/21/23 マスク世界チャンピオン、今、スマイルコーチが大忙し
2年前から日本がマスク・チャンピオンと揶揄されていることを報道していたニューヨーク・タイムズの最新記事。
笑顔復活のサポート活動をしている、スマイル・コーチの川野さんは今、引く手あまたで大忙し。2月に政府が公式なマスクの推奨を大幅に緩和すると発表してから、彼女のサービスに対する需要は急激に高まった。
日本ではパンデミック時にマスク着用が法的に強制されることはなかったが、日本人が何十年も前からアレルギーや公害から身を守るため、あるいは他の人を病気から守るための礼儀としてマスクをしてきたこともあり、マスク着用はどこでも行われるようになった。
日本では多くの人が、今頃になってようやくマスクを外し始めている。とはいえ、都内の駅で観察すると、3〜4割といったところか。一方、ニューヨーク市の地下鉄では、マスクをしているのは、アジア系が多く、かなり少数派、2%ぐらいの印象。そして、マスクを外し始めた日本人たちは、自分の表情が少し錆びていることに気づきつつある。
人々はマスクの下で頬を上げず、あまり笑おうとしていなかったため、口角を引っ張る頬骨筋が衰えていることに気付き始め、途方に暮れている。
そもそも、日本の社会的文脈では、笑顔はお辞儀に比べると、はるかに重要ではない。日本女性の中には、食事や笑いの際に口をふさぐ習慣がある人もいるぐらいである。
笑顔をレッスンするという発想自体、非常に西洋的である。
顔の筋肉は、他の筋肉と同様、トレーニングすることができるが、個人差が大きいため、必ずしも結果につながらないこともある。
とはいえ、日本IBMの広報担当者は、川野さんの笑顔のトレーニングは 好評だったと語った。
仕事で、時には、素敵でプロフェッショナルな笑顔を見せる必要があるが、日本の人々はそれをあまり知らない。
しかし、笑顔のトレーニングコースは、人々が表情を改善し、自信を持つのに役立つかもしれない。また、意図的に筋肉を動かすことで、脳に信号が送られ、たとえ幸福感を感じていなくても、ポジティブな感情を生み出すことができる。
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