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意識するor無意識?
よく使われる言葉「意識」
学校の授業でも、塾の授業でも、部活の練習でも「意識」という言葉は非常に多く使われているだろう。
先生・コーチの中で「意識しなさい」と呪文のように口癖になっている人も多くいると感じている。(大学4年間塾でバイトしていたとき、大して考えもせずこの言葉を使ってしまっていた…)
この「意識」について考えたこと、学んだことを記していきたい。
はじめは「意識」することは大事
何事もはじめは「意識」すること、させることは大切だと感じる。
因数分解の平方完成で同じミスを繰り返しているのであれば、因数分解に「意識」して取り組み、試験中でも「意識」して問題をとく必要がある。
バスケットでスペーシングのミスが多い選手は、自分の立ち位置をゲーム中「意識」する必要がある。
また車の運転でスピードが落ちてしまいがちな人は、「意識」的にスピードを上げなければならない。
自分の課題に気がついて意識できない人は、いつまで経っても改善されないということはよくあることである。
「意識」することの欠陥
じゃあ意識すればそれで良い。ゴールなのか?問い合われるとそうでもないことに気がつく。
あることを意識しすぎて、他のことがおろそかになってミスが生じることはないだろうか?(おれはよくあるな、、)
また、「あることが苦手だ」と意識しすぎるがあまり、そのことで固くなってパフォーマンスが悪化することもないだろうか?
アドラーの心理学だったかにあったように、例えば、ボールキャリーで失敗経験があるPGに「ボールキャリーでミスをしないよう意識しなさい」と強調するとどうなるだろうか?
多分その選手は過去のボールキャリーでミスをしたことが脳によみがえり、余計にパフォーマンスが悪化してミスが増えるだろう。
無意識は悪者?
「無意識」という言葉は悪者のように使われている気がする。
自分自身、なくし物が多く(注意欠陥なのかな?)、「無意識」で置いたりしまったりしたことを責められた経験が多くあるが、全部が全部悪者なのだろうか?
例えば、シュートを打つとき、「決めなきゃ!」と意識して打つのと、「無意識」で打つのではどちらがよく入るだろうか?
ドリブルをつくとき、ボールに意識してつくのと、無意識につくのではどちらがミスが少ないだろうか?
きっと「無意識」の方がパフォーマンスが高いだろう。
意識の次は無意識化
1つのことに意識すると、周りが見えにくくなることはNLPの分野でも知ることができる。NLPの本でも、無意識は意識に勝ると書いており、複雑な人間の脳では、無意識にできた方がパフォーマンスが上がるのは当然だろう。
それではどう無意識化をすれば良いのだろうか?
ドリブル練習で、テニスボールを使ったドリルをやったことがある人がいると思うが、あれはオフハンドの練習やドリブル技術の練習になるのは勿論だが、テニスボールに意識を向けることで、無意識でドリブルをつくトレーニングになっているだろう。
試合中は、相手、味方、時間、点差など意識しなければならないことが沢山ある。そんな中ドリブルを無意識でコントロールできたら他の状況判断が良くなることは間違いない。
大切なのは
できない→意識する→意識してできる→無意識でできる
に進化させることである