大学でバスケットをする価値
大学生になると、自由な時間が増え、自分で選択できる余地が一気に大きくなる。
色々な選択肢がある中で、2019年の春、あえて体育会のバスケット部で4年間を過ごすことを決めた。
入部する1年半前(1年浪人したので)、高3の秋にリーグ戦を観にいってから、入学したらバスケット部に入ることを決めていたが、4年間を過ごして感じた、大学でバスケット部に入る価値を書いていきたい。
大学でバスケット部に入った理由
全くセンスも能力もない自分が大学でもバスケットを続けようとした理由は、高校選びから始まる。
中3のとき、2つの公立高校でどちらにいくか、とても悩んでいた。
1つは家から近く、バスケット部も強くない(すぐに試合に出れそう)な学校、もう1つは、家から少し距離があり(といっても市内)、バスケットは県でも勝ち上がったりする学校。
学校見学した感じだと、バスケットが強い方の高校の方が、好みの雰囲気だったが、家からの距離とすぐに試合に出れそうという理由で、前者の高校を選択した。
入学して、代が変わってすぐの夏季大会でスタートで出ることができたが、初戦負け。しかも、1日1日の練習を乗り越えるのが、とんでもなくきつかった。(自衛隊よりもきついと思ってた)
さらに、入学しなかった方の高校は、その夏季大会で強豪校を倒して2点差で優勝❗️
目の前でその試合を観て、「ああ、学校選択間違えた…」と思ってしまい、強い劣等感を抱いていた。
その後も、キツすぎる練習と辞めていく同期、罵声の飛ぶ練習、自分達の代で副キャプテンになったのに、英語のHRの点数が悪くて(先生に調べられて、ボコボコに怒られた)試合に出してもらえない期間が数ヶ月。
ずっと高校選択を後悔して2年生の秋くらいまで過ごしていた。
しかし、秋の練習試合でアピールして復活してからは、キツイなりにバスケットが楽しくなり、もっと上のレベルに上がりたいと純粋に思えるようになり、インターハイ、ウインターカップを観まくっていた。
そんなこんなで引退した後も、あんだけ引退したい、早く抜け出したいと思っていたのに、毎日の生活が物足りない。
結局おれはバスケットが無いと生き甲斐がないんだと受験生ながらに気づき、大学でもバスケットしようと決めた。
高3の試合観戦で感じた驚き
高3のとき、志望校のリーグ戦を調べて観にいこうと決めたが、学芸が所属していた4部リーグは何も知らなかった。
試合を観て、良い意味でのカルチャーショックを受けた。
1.学生コーチを中心に、自分たちでゲームを作る主体的な雰囲気
2.4部とは思えないスキルのある選手達
3.ベンチの居酒屋のような雰囲気(学芸だけかw)
早く受かってここでバスケットしたい!と思うようになったのだった。
プレーヤーとしての3年間
大学では、3年生のリーグの終わりまで、プレーヤーとして過ごした。
最初の1年は、まず練習のレベルとバスケットの考えに衝撃を受けて全くついていけず、1年生の仕事や上下関係なども苦しかった。
2年生では、活動がほぼできない中で、公園で自主練、トレーニングをしていたが、結局実力不足を痛感した。
3年生では、今年こそはと覚悟を決めて自粛期間を過ごしながらも、練習再開後、リーグ期間で心が折れることも経験した。
3年間、公式戦で長い時間試合に出ることはなく、ほとんどの時間で自分の力不足、不甲斐なさに苦しんでいた。
でも今考えれば最初からコーチをするのではなく、苦しみ足掻いても結果が出せなかった3年間に価値があったのだと思う。
HCとして過ごした4年生のシーズンはこちらを読んでください
結局、4年間の価値はどこにあった?
結局4年間、プレーで結果を残したり、チームとして昇格したりはできなかった。
これだけ成長した!と自信をもって言えることもあまりない。(トレーニングの重量くらい💪🏼)
それでもバスケット部に入った選択は100%正しいと思ってるし、何度生まれ変わっても同じように入部する。
この4年間の価値は、底の立場を経験し、苦しんだこと。
苦しみながらなんとかしようとして、泥臭く自分の足で足掻いたことかと思う。
大学生は、高校までのように、監督がやらせて引っ張っていくものではなく、自分の足で歩みを進めなければならない。
そのどん底から自分で足を動かすことを4年間も経験できたこと。
泥だらけになりながら、這い上がろうとしたことが、自分の自信であり、4年間の価値だと感じる。
転んだことのない人よりも、何度転けても足掻いて泥だらけになった人の方が、頼もしいよね!🤝🏼