改めて読む「思考の整理学」
思考の整理学(著:外山滋比古)
(先日、惜しくも亡くなられてしまいましたが…)
なぜ今読もうと思ったのか?
・本を整理していて偶然、目に入ったから。
・2013年版の文庫本であるが、当時読んだ記憶がほとんどなく全く印象に残っていなかったから。
読み直して感じたこと
「感じる→書く→話す」のループを起こす
1)感じる
・日々、色々な情報に触れている。
・そんな日常の中で「あっ!」と思ったことがあっても、別の何かが思考に飛び込んでしまい、忘れ去ってしまうことは多々ある。
・「あっ!」と感じられることは何かしらその時点では、興味を持ったことであり文字化して保存することで、安心して放流することができる。
逆に覚えておこうと意識を強めることはマイナス効果。(見つめる"ナベ"は煮えない)
2)書く
・文字化した、過去に感じたことをふとしたタイミングで見たときに、どう感じるか?
・面白いと思えれば、継続維持&何が面白いと感じたのかを書く(別ノートに移すのがオススメ)
・何も感じなければ、破棄。
→時間がもたらす風化作用を与えて、興味が湧く事柄をあぶり出す。
3)話す
・話す際に「あれもこれも…」となってしまう場合は、考えがまとまりきっていない状態である。
・そんな時は”構造化”することで、主題が見えてくる。
・ツリー型に関連することを書いていくと、主題へとまとまり出す。
・テーマは1センテンスというアメリカ論文ルールもある。
・インブリーディング(inbreeding 同族繁殖、近親交配、近親結婚)
・身近なもの同士は劣性種になる。
・知的活動でも同様で、内輪だけでなく違う専門分野の人とも会話してみることで、新たな気づき・刺激を得られることが可能。
・この気づきをまた”書く”。
思考を促進するためには”褒める”
・物事を考えること=終わりが見えにくい、かつ何かに邪魔されると簡単に消えてしまう存在。
・たまたま声をかけられたり、電話が鳴ったり…etc
・考えを否定されることはもっと痛手を追うので、余計に思考できなくなる。
・自己暗示としての”褒め”
・「できる」と信じ込む
・褒めてくれる人とよく会う
・人の話を肯定的に受け止める
・逆に自分が褒める人となり、ポジティブな空気に浸ることも大事
・例)話がわかりにくくても「なんか難しそうでわからないが、わくわくするテーマだね」という返答
「感じる→書く→話す」のループで思考を熟成させる
・ループを回すことで、それは同じところを回っているものではなく、螺旋を描くように少しずつ変化していくのだろうと思う。(寝かせる/発酵)
・変化していく方向は、自分が興味ある領域に向かっていき、その進んだ方向にある興味ある事柄が加わる(セレンディピティ。脱線、周辺視。全く違うものとの関係を発見し、類推を成立させる)
チョコパイが大好きなので、チョコパイを買って生きる糧にさせてもらいます。