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kobe_sokudoku
麗しき島々 曲紹介 8.小島の子守唄(屋久島)
8曲目に差し掛かってきました。書いていくとアレンジに関するこだわりやブックレットに書き切れなかったこと、ミュージシャンについてなど好きなだけ書けるのがいいですね。ライブを結構な頻度で行っていた時は、馴染みがない歌の背景や歌詞などを知って欲しくて「ティアレミュージックだより」という瓦版的フリーペーパーを配っていたのですが、それに近い感じがあります。
さて、曲についてですが、屋久島の唄は残っている資料がとても少ないというよりも、地元の伝承者が少ない歌が多いです。本当に、途絶える前に収集をされた先人に心から感謝です。これは、小島という集落で歌われていたそうです。歌詞は本土の民謡の影響を感じますし、「ハヨイヨイ」という軽妙な掛け声が盆唄のようでもあります。これは一緒に民謡ポリフォニーデュオ〈セデャン歌〉で活動している佐藤みゆきさんにコーラスをお願いしました。ここで出てくる石楠花(しゃくなげ)は、ヤクシマシャクナゲという固有種です。山に生える石楠花、本当に美しいのです。
小島の子守唄 屋久島
めでためでたの若松様よ
枝も栄える葉(ふぁ)も茂る
可愛い勝五郎よ車に乗せて
行けよ初花箱根山
御岳すずたけよ 野は石楠花で
雪の重さにたちかねる
御岳白雪や 朝日で溶ける
おごが島田は寝てとける
江草啓太:arrangement,piano
佐藤みゆき:chorus
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