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家の売り時とはいつか?

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された記事を引用しております。最新記事はこちらからお読みください。

ロジカル不動産

今日はこのテーマ。

実は私の話でもあるんですが、過去私は私の自宅を売却したのですが、そのときは良い金額で買っていただける素敵な夫婦がいらっしゃったのと、そのとき不動産価格も上がっており、もちろん良い金額でしたので、利益も出るという感覚でした。

が、そこから時たち、コロナ禍・ウッドショックもあり、不動産価格は更に上昇。(今は高止まり感ありますが)

いやまだもってたらなーー、と時たま思う。という失敗ではもちろんないのですが、私のようなプロでも売り時は見謝るという話ではあります。が、もう一歩深掘りすると、「そもそも自宅というものは、マーケット変動に影響されて売るものではない」という考えを持つようになりました。

(投資不動産はまた別ですが)不動産価格が上がっているから自宅を売ろうかなと考える、その場合当たり前なんですが、じゃあ売って買うとしたら、その買う物件も上がっているので、本質的なプラスにはなりにくい。じゃあ賃貸逃げるのがいいのかというと、そもそもローンがいい条件で組める人は資産性の高い家をかったほうが資産形成的にプラスになることが多いので、であれば黙って持っているに限る。

また転勤で一時的にライフスタイルが変わる場合も売却を検討する人が多いですが、これもまた売ることはないです。住宅ローンを組んだまま賃貸に回すこともこういった事情では可能ですので、正しい物件をかっていれば利回りを出すことは難しくないでしょう。

結論として、自宅の場合は「マーケットが上がっているから売る」というのは非合理であるということになりますね。

では、売り時とはいつか。

以下のように考えます。

1ライフスタイルの変化によって、現状の家よりも適した家に住み替えるべきタイミングで、買い替えを行う。

につきます。

不動産会社と不動産メディア基本的に常に買いましょう、売りましょうスタンスですが、基本的に、不動産は取引するほどローン手数料・仲介手数料、その他諸費用税金が発生するため、損をします。一度持ったらそれなりの期間所有していくほうが正しいですが、ただし、ライフスタイルは変わるもの。その時に売却と購入をセットで行うことは難しいものであるのですが、昨今便利な買い替えローンも出ていますし、当社が行っている住み替えサービスもありますので、こういったものを活用してきましょう。

ライフスタイルの大きな変化とは

ライフスタイルの大きな変化とは基本的には同居人です。

結婚、子供の増加、また巣立ち、離婚などがそれに当たり、現状の家が暮らしの最適解でなくなったときに買い替えを検討する。

マーケットが上がっていれば高く売れ(買うのも高いですが)、マーケットが上がっていないとしても、買うのが安いということですので、いい塩梅です。

また他の売却理由として、

現金が必要、ローンの支払いが厳しいという点も出てきますが、これは売り時とは違うので省きます。

もう一つの売却タイミング

さらに、もう一つだけ観点があり、それは税控除です。

多くの人が取得時から住宅ローン控除を受けながら物件を所有していますが、これは10年から最長13年で終了します。そして次の家を購入した場合はなんとまた使えます。ということで、住み替えた後にまだローンが組める年齢だとした場合は2度目をフルで受けられる機会を得られるのでオトクな選択でしょう。

ということで、若き日の私のように目先の利益にくらまずに、長期の視点を持てるようになるといいですね。

それではまた。

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された記事を引用しております。最新記事はこちらからお読みください。

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