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2022年の買い時はどうなるか?(2021年振り返り編)

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された記事を引用しております。最新記事はこちらをご覧ください。

年の瀬ですね!

もう仕事終わりを迎えて年末年始休暇に入っている方も多いのではないでしょうか。

当社TERASSは28日が仕事納めですが、不動産会社さんは25日からお休みというところも多いですね。ゴールデンウイークとシルバーウィークは休めないけど、年末年始とお盆にしっかり休むというところが大半ですかね。

さて、年末といえば振り返りにはいい時期。来年を考える上でも、今年2021年の不動産マーケットを振り返りつつ、来年どうなりそうかを予想していきましょうか。(※主に中古・首都圏に限った話をしていきます)

以下データ出典はすべて
公益財団法人東日本不動産流通機構 月例速報MarketWatchサマリーレポート
より

マンション価格:上昇局面から、高どまってきた


見づらいグラフですが、赤い棒グラフが平均㎡単価です。

新型コロナ騒動の第一波が2020年3月からですが、その時下がった価格が、みるみる上昇を続け、今年の9月がピークに。その後11,12月は落ち着きを見せてきており、高止まり感を感じます。

戸建て価格:夏前から高止まり感


同じく2020年6月以降価格の上昇を続けていましたが、2021年6月がピーク。その後は安定感のある価格推移となっています。


回復基調となった在庫件数

統計データでこんなグラフある?といった感じの棒グラフですが、これは新規の売り出し件数の推移です。昨年4,5月は本当に売り出しが少なかったということですね。

着目すべきは背景の紫の面グラフです。これが市場で流通している在庫件数。戸建て・マンション共に昨年の半ばくらいからずっと減ってきたことがわかります。

テレワークによっておうち時間が増え、家への関心・需要が増したことによって買い手が増え、一方コロナ懸念から売却開始をためらう人が多いという心理によって、売り手市場のマーケットが前述の価格上場を生み出してきました。

そして今年の夏過ぎから、在庫数は回復基調に転じてきていることもわかりますね。その結果の、価格の落ち着き、という関係にあることがわかります。


低位安定の住宅ローン金利

不動産価格と密接な関係にあるのが住宅ローン金利ですが、あまり大きな動きを見せなかったのが今年でした。2019年末にフラット20が1.0%台を記録し、そこから上下動はあるものの、おおむね低位安定してるのがフラット金利です。

民間銀行の住宅ローンは、ネット系銀行のさらなる台頭によって金利競争に拍車がかかり、さらに低金利が加速している状態もあります。条件よければXX銀行では0.3%台が出たことも、、。この低位安定の流れはこれからも続きそうです

フラット35・20金利推移

https://mogecheck.jp/articles/show/GpwxdeQb4myj4LYW5jva

2021年まとめ

上半期
おうち時間・テレワークによって住宅購入需要爆発。一方売り控えが多く圧倒的売り手市場に。

下半期
コロナウイルスの落ち着きによって半ばから在庫回復局面へ。その結果価格は高止まり。

2022年はどうなる

さて、簡単に振り返りましたが、それを踏まえて2022年はどうなるか?

キーワードは

・住宅ローン控除幅減少

・生産緑地問題

・テーパリングによるアメリカ段階的利上げ

・ウッドショック長期化


次回の記事で語っていきますね。

それでは。

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