賃貸VS買う この比較についての結論
※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された記事を引用しております。最新記事はこちらをご覧ください。
はじめまして。 TERASSの江口亮介と申します。不動産売買DX(デジタルトランスフォーメーション)を手掛けるスタートアップの創業者・CEOをやっています。
個人の不動産エージェント(仲介担当者)を、仲介業務のDXを通して支援する「TerassAgent」を展開しています
実践的で生活に役に立つような知識を不動産という軸でお話ししていければと思います。
また、「部屋」というからには、ここのメンバーはさながらルームシェアメンバー。質問やコメントなどはお互い気軽に投稿していきましょう!
さて、最初のトピックスとして話すのは、
賃貸VS買うについての私の結論
ということで、住宅における永遠のテーマについて触れていきます。 未だに某ポータルでもこのコンテンツが一番人気ということで、どんだけ議論しているんだって感じですよね。
ホリエモンさん、ひろゆきさん筆頭に、タワマン買うやつはアホ、と力強く言い切る人もいて、毎度エポックに取り上げられますが、この議論にはある程度結論があると思っています。
まず大前提は、「人によって正解は違う」という話。それをもう一段深掘りするならば、「こういう人は買うべき、買わないべき」というパターン論が存在すべき。そして、買うというということは何でも買っていいということではなく「XXな不動産なら買うべき」という論点が存在する。
この辺を全部すっ飛ばして、さらに結果的に経済的に超自立したインフルエンサーの意見を鵜呑みにするというのは軽率だと思います。そしてもちろん、各人ポジショントークも発生しますので、それも踏まえて情報を取捨選択することが必要です。
さてでは、私なりの結論は何かとうとズバリ、
「住宅ローンを好条件で借りられる人は、資産性が高く少なくとも数年は住める住宅を早く買う」
ほうが人生における住宅満足度と住宅を使った資産形成において圧倒的に有利になれます。
これには、下記3つのポイントが内在しています。
①住宅ローンを好条件で借りられる人は
②資産性が高く少なくとも数年は住める住宅を
③早く買う
この3つのポイントについて考えることが大事です
①「住宅ローンを好条件で借りられる人」とは?
これに関して、あまり認識されていないんですが、日本の住宅ローンって世界最強なんですよ。こんなに長期で、低金利で、頭金もなしに借りられるのって本当にアメリカ人からしたら椅子から転げ落ちるくらいの好条件です。
現在変動金利で約0.4%くらいまで、35年固定でも約1.2%とかですが、とにかく安い。米国では変動で3.5%とかですね。そして(最近上限変わりましたが)住宅ローン控除を初めとした税控除も受けられる。これを使わない手はないです。
但し、金利条件は人によって異なります。ライセンサーでかつ雇用されている勤務医が最強、なんて言いますが、信用力がある会社の正社員で、他の借り入れなどなければ「属性がよい」人がほぼ確定して、好条件でローンが組める可能性が高いです。
そもそも、家を買おうか悩める時点ですでに長期的な視点があって、ローンがしっかり組める人なんだろうと思いますよ。
②資産性が高く少なくとも数年は住める住宅を
続いてのポイント。
購入の最大のデメリットは、「資産の流動性を失う」ことです。株や外貨と違って、売ろうと思ってもすぐに売れない。ということ。 流動性と資産性は強い関係がありますが、流動性が高い、つまりすぐ売りやすい、貸しやすい不動産であればあるほど、そのデメリットが消せる。
よく、転勤など、引っ越さないといけない事態になったらどうするの?という話も出ますが、 これは極論、貸せばいいし、売ればいい。そのためには売りやすいし貸しやすい家を選ぶことが大事ということです
では資産性・流動性が高い家とはどういうものか?そういった物件をどう見極めていくべきか?なんて話はちょっとまた今度にしますね。
③早く買う
これは、急いで買いましょうということではなく、
「どうせいつか買うなら早いほうがいい」ということです。
不動産も価格が変動するもので、“絶対”はないです。同時に、過ぎた時間は取り戻せないというのは絶対ですね。
3年後買うなら、3年間に支払った賃料は甚大。月15万の家賃であれば、3年間で540万円。
家の購入の一番のタイミングは、結婚して子供が生まれて、が一番多いです。今は単身でも買うようになっていますが、買うなら早いほうがいいですよね。もちろん正しい物件を正しい価格で買いましょう。
さて、「賃貸VS買うについての私の結論」について書きましたが、これはまだまだ入口の話です。これからもっと深い話をしていきましょう。
それではまた!みなさんの意見も教えてください。