ドラマ正直不動産を解説します。第6話:建築条件付き土地は買っちゃだめなの?
第6話は建築条件付き土地の話でしたね。
この「建築条件付き土地」あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、戸建てを検討する人が出会う言葉ですね。
建築条件付き土地とは?
ドラマ見た方は説明があったかと思いますが、土地を購入する際に、建物を建築する会社が指定されているよ、という土地のことです。(言葉のイメージ的に、建築する家になにか条件があるのか、と思いがちですが違います)
実は私、新卒時代は、SUUMOの営業として横浜・湘南エリアの営業担当でしたが、実はこのエリアは建築条件付き土地が多いエリア。いわゆる建売(建てたものを売る)の逆の売建(売ってから立てる)と呼ばれたりもします。
そんな条件付き宅地を巡った話でしたが、条件付き宅地が散々ボロボロに言われていたので、条件付き宅地は買っちゃだめなのかな、、と思った方も多いのでは。解説していきましょう。
メリットは?
多くはその土地の売主が施工会社であり、土地を買って建物を立てるのはリスクが高いので、土地の状態で持っておきながら、契約が決まれば立てていけるので、経済的に良い。また消費者にとっては、フリープランと言う名で注文住宅気分で自分の好きな家にできるかもということで、メリットがある形です。
不動産会社に取って経済合理性があるということは、土地の値段に利益を乗せる必要がないので、トータルの費用は抑えられる可能性があると言ったメリットも生じます。また、地元で長くやっている会社が地主から仕入れて、、という形で土地を持つケースが多いので、物件によっては希少立地な土地であることもあります。というか一部のエリアではほぼ条件付き宅地しかなく、新築買うなら条件付き宅地を買うしかないというエリアもあったりします。
デメリットは?
メリットを聞くと良さそう!となりますが、当然デメリットもあり。
一つがやはり施工会社が指定されているので、契約したあとに「思ったのと違う!」となる可能性があります。
特に、(これは条件付き土地にかぎらずですが)土地に対して建てられる家の形状や高さなどはある程度決まってくるため買ったあとに自由に決められますよという思っていたイメージと異なるというトラブルは起きがちです。
また、通常の注文住宅の場合は、土地を買ってから相見積もりなどを取りながらハウスメーカーをじっくり選ぶということが可能ですが、通常3か月以内にプランを決めないといけないという条件が課されることの多い条件付き土地は、プランの納得感が出ずにこじれるというリスクが発生しやすいことも覚えておきましょう。またどうしても、施工会社の比較ができないため施工費に対する納得感も出にくい可能性もあります。
条件付き土地の場合、土地の紹介時にかならずプラン例というものが作られており、それに対する建築価格が提示されています。その金額から大きく上回ってしまう場合もあり、その場合はローンの審査のし直しなど手間が増えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
大事なポイントは?
つまりは、建築条件付き土地とは、出来上がっていないものを買うということなので、注文住宅の工務店を選ぶのと同じく、その会社の設計力・施工力が極めて重要な買い物になるので、必ずその会社の実績・他の現場の完成物件・購入者の声などをしっかり調査の上、土地を選ぶということになりますので、購入の難易度は上がるということですね。
逆に、ここさえしっかりできれば、メリットを享受できる買い方ということになるので、ぜひ嫌煙せずに見定めて見てほしいです。
また、一緒に選ぶエージェント探しもとても重要。
ということで、当社の運営サービスで、土地・売建に強いエージェントという軸で探してみるものよいでしょう!
それではまた