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住宅ローンで失敗しやすい人の特徴

※この記事はNewsPicksトピックス「ロジカル不動産」で連載された過去記事を引用しております。最新記事はこちらからお読みください。

ロジカル不動産

今日は住宅ローンで失敗しやすい人の特徴をお伝えしていきたいと思います。

住宅ローンで失敗するというのはどういうことか?

基本的には、本来もっといい条件の、その人に合ったローンを組むべきなのに、それを知らずに、もしくはそれが分からずに、最適ではないローンを組んでしまうことを失敗として定義できると思います。物件価格によりますが、標準的な物件価格(4-5000万程度)だとしても、35年間換算で150万円ほどの支払いの差が出る可能性もあります。

その際に、どういう人がそういったことが起こりやすいのかというのをお伝えすることによって、なるべく皆様が自宅で良い住宅ローンを選ぶときに、そういったことが起きないようにしてほしい。もちろん、住宅ローンで大失敗ということはなくて、基本的には家を買うために使うローンですので、ローン自体で大損するとか、返せなくなってしまった、みたいのはローン選びのせいではなく、資金計画やそもそも良くない物件を買っているのが原因です。ぶっちゃけ、ローン選びを間違えたから、衝撃的な損をするということはないので、ご安心下さい。ただしもちろん、せっかくの大きな買い物なのでちょっとでも特に行きたい。という人は、下記の特徴を知った上で、それをさければおおよそうまくいきます。では行きましょう。

営業パーソン任せで自分で考えない人

まず一つ目ですが、営業マン任せで自分で考えない人です。不動産の営業パーソンというのは住宅ローンにおいて正直、(審査が通るならば)極論どこでも良いと思っている人は多いです。なぜなら自分の利益にはなりませんので、、同時にもっと言うと、一番営業パーソンにとって楽な住宅ローンを選びたい、選んでほしいという心理状況が働きます。

まあ、そうですよね。その場合は、自社で提携している銀行が選ばれることになります。不動産会社にとって銀行のローン提携とは何かというと、銀行側に担当窓口がついてメールや電話でやり取りができるようになる。また優遇金利を受けやすくなるというメリットがあります。そのため、中規模程度の不動産屋さんでは、一社や二社、多くて三社くらいですが、そこの提携の中から選ぶ形となります。

それがなぜ良くない可能性があるかというと、例えば今流行りのネット銀行が使えない(提案されない)ためです。なぜかというと、ネット銀行は金利が安くてとてもお得なんですが、同時に、審査で時間がかかることが多い・本審査で落ちやすい・審査状況が不動産会社側には見えないので、などなど担当者としても不安が多いローンだったりします。ですので、金利が安いんですけど、やはり不動産会社としては敬遠されがちな存在になります。ただ、ネット銀行はちゃんと通れば金利が安いのは店舗を持たないという性質上確かで、特に属性がいい人にはおすすめです。ただ、不動産営業パーソン任せだとおすすめされにくいということは知っておきましょう。

自分で知識を得て、比較検討し、ネットも都市銀行系もちゃんと出しながら、手間はかかりますが、自分で判断していく。そんな思考法が求められます。

短期視点でのみ考えてしまう人

もう一つ失敗しやすい人の特徴としては、短期視点のみの人。逆を言えば長期目線で考えない人というところがあります。なぜかというと、ローンというものは35年間の話です。今の住宅ローンの平均返済期間が11年と言われていますが、多くの人は35年ローンは持たないにせよ、少なくとも10年以上は組むという状況。そのため、直近の目線だけで考えてしまうのは、非常にもったいない話。

一つの例を挙げると、初期費用というものがあります。初期費用は当然低い方が良いんですけども、同時に費用が低いローンというのは金利が高いことがあります。銀行もビジネスですので、収益を取っていく中で手数料が低い、初期費用が低いことを売りにしながら、金利を高くしている銀行もあります。もちろん短期で売ろうと考えている人にとっては初期費用が低い方が良いですが、長期で見ると損をしてしまうこともある。

またもう一つの観点が保険です。住宅ローンを組むと基本的には団体信用生命保険(団信)というものに入ります。これは借りてがもし亡くなった時にローン残債がなくなるというものなんですが、これをベースに、これよりもさらに手厚い保険がつく住宅ローン保険というものもあります。例えば、死亡しなくても、がんと診断されれば残債がなくなる、もしくは残債が半分になる、と言った保険がついているローンもあります。

これは皆さんがもしその後保険に入る際、その保険料をわざわざ払うのであれば、もちろん住宅ローンに組み込まれている方がお得ですよね。仮に金利が0.1%高かったとしても、ローンに組み込まれている保険の分、結果的には保険がついているローンのほうが安いということもあります。ちなみによく投資不動産の営業パーソンが、これは生命保険みたいなものです。なんて言いますが、それとは違います。

組むだけなら簡単。最適解を選ぶのは難しい

住宅ローン選びとは、今の金利や直近の支払いの話だけではなく、将来自分の健康不安やリスクに対する備え。それに対する保険。それらをどのように読み解くかによって最適解は変わってきます。基本属性がいい人はネット系で組むのが正解なんですが、必ずしもそうでない人は、さらに選択肢も複雑化してきます。また保険の内容をいちいち比較するのも難しいので、やはり住宅のプロにしっかり相談するということが大事になっています。ここまでの話で分かった通り、結構住宅ローン選びって簡単ではないんですよね。組むだけなら簡単なのですが。必ずローンに強いエージェントや住宅ローンアドバイザーという人たちを使うことが大事です。

ちなみに手前味噌ですが、当社は顧客の条件を入れると3つのパターンからデジタルに最適だと思われるローンを3種類提案するツールを開発中です。(もうすぐできます)。

こういった面からも、いいローン選びをサポートしていきたいですね。

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