小湊鐵道海士有木駅【後編】
経年と風雨により、駅舎や施設の傷みはそれなりに進んでいる。
ただ、清掃を始めとした維持管理は、可能な範囲で丁寧に行われている印象だ。
若い男女のグループが四、五人、わらわらっとやってきて、
「懐かしいねー」
と言いながら、互いに写真を撮りっこしていた。
きっと中学か高校時代、この駅から通学していた友だち同士なのだろう。久しぶりに集まって、思い出スポット巡りをしていたに違いない。
なんかいいよね、そういうの。
駅は、人と人とを結びつける場所(そして別れていく場所)なんだと思う。
小雨が降ったり、と思ったら止んだり、急に晴れ間が覗いたりの繰り返し。
再訪が叶ったら、1日フリー乗車券を片手に、のんびり列車旅を堪能してみたい(もちろん今回は、自転車で回ったわけじゃないヨ)。