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新しい中望遠

新しいレンズを購入した。
シグマIシリーズの90mm F2.8。中望遠のレンズが欲しいと思っていた。
ほかに候補として検討したのは、同じくシグマの105mmマクロ、85mm、70mmマクロ、65mm、それからルミックスの85mm。
90mmを選んだ理由は「軽量かつコンパクト」「適度に寄れる」の二点。
製品サイトに掲載されているウェン・ジン(⽂静)氏の写真にも背中を押された。

描写は、45mm DG DNの延長線上にあると予想していて、おおむねそのとおりだったが、より強い癖を感じた。絞り開放では像面湾曲が、近接時には球面収差が目立つ。
ただ、そうした弱点が招き寄せる魔法なのか、発色やボケ(というより、像の崩れ方)に独特な色気が感じられる。喩えるなら、光の加減が口紅の塗りむらを浮き立たせて、思わず視線を惹きつけられる……ような。
だから、カッチリ写すのもよいけれど、陰影や色彩を思いきり印象で捉える撮り方をしたときに個性が際立つ、気がした。

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