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ジュゼッペ.ヴェルディの妻たち

先日ジュゼッペ・ヴェルディについて書いたので、今日は彼の妻たちをご紹介しましょう。

最初の妻はマルゲリータ・バレッツィ。

いかにも優しそうで愛らしい表情が印象的なマルゲリータ。1836年5⽉、彼⼥が22歳、ヴェルディが23歳の時に結婚し、1837年に娘ヴィルジニアが⽣まれましたが、なんと翌1838年に死亡。

その後息⼦イチーリオも授かりますが、不幸にも1839年に亡くなります。⽴て続けに⼦供を失った悲しみは⼤きく、ヴェルディにとっても、もちろんマルゲリータにとっても⼈⽣の中で⼀番つらく困難な時期でもありました。

スカラ座での初オペラもそこそこの評価に終わり、失意の中にいたヴェルディ・・・

常に妻の優しさに癒されていましたが、そのマルゲリータまで翌1840年に26歳という若さでヴェルディ一人を残し、この世を去ってしまいました。

⼆番⽬の妻はジュゼッピーナ・ストレッポーニ。

彼女は1839年からスカラ座のプリマ・ドンナとして活躍していて、かつ恋多きプリマとしても有名だったそうです(なんと3⼈の私⽣児を⽣んだとも!)

失意の中のヴェルディが、1842年に初めて⼤成功をおさめた『Nabucco/ナブッコ』のソプラノを歌ったのがジュゼッピーナでした。

この頃から⼆⼈は接近していたようですが、はっきりした事は分かっていません。

そしてジュゼッピーナは1846年に現役を引退しパリへ移住。その後を追うようにヴェルディもパリへ⾏き、そのまま⼀緒に暮らすようになります。

しかし⼆⼈が正式に結婚する事はなく、同棲⽣活は実に13年に及びました。そしてその後正式に結婚します。

ヴェルディの郷⾥へ戻った⼆⼈には周囲の厳しい「⽬」があり 、特に恋多き⼥だったジュゼッピーナに対する世間の態度は冷たかったそうです。

こうした彼⼥の経験から何らかのインスピレーションを得て、ヴェルディはあの『La Traviata/椿姫』のオペラを書いたという説もあるのだとか。

1897年82歳でジュゼッピーナはこの世を去ります。その4年後にヴェルディもミラノで87年の⽣涯を閉じました。

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