WWEプロモ翻訳:サミ・ゼインvsケビン・オーウェンズ (2015)
こんにちは、Egoistic Islandです。noteでWWEのプロモーション翻訳を載せています。今回はNXTのサミ・ゼイン対ケビン・オーウェンズの編集済みプロモを翻訳しました。下に英語の動画を載せていますので、ぜひ観ながら、聞きながらお楽しみください。本文の後に解説を載せていますので、このプロモの背景、登場人物を知りたい方はそちらも合わせてご覧ください。
本文
オーウェンズ:
俺はあの日、プランを持ってリングに向かった。それは上手く行ったよ、素晴らしかった
アナウンサー:
ケビン・オーウェンズはWWEのリングに上がる機会を14年間待ち続けてきました。今夜は彼の夜になるでしょう!
ゼイン:
いつも通りいい試合だったな。俺はバックステージにいて、カーテンの隙間から試合を見てたんだ。観客の反応も聞いてたさ。感情がこみ上げてきて、泣きそうになったね
アナウンサー:
ケビン・オーウェンズが、デビュー戦で勝利を収めました!
オーウェンズ:
俺は自分の試合と同じくらい、ゼインの試合にも興奮してたんだ
アナウンサー:
サミ・ゼインのヘルヴァ・キック!サミ・ゼインが新NXTチャンピオンです!
オーウェンズ:
彼が勝って嬉しかったよ、今でもそうさ、本当に良かったと思う
アナウンサー:
ロッカールームのレスラーが、ゼインのお祝いに出てきました。彼の親友、ケビン・オーウェンズもです!
ゼイン:
俺と彼の友情がこんな所まで辿り着くと思ってなかった。俺の目を見て祝福してくれたのは、俺にとって本当に大切な瞬間だった
コメンテーター:
なんて夜だ!こいつら2人は、ここNXTで現実離れしたことをやってのけたな。
(オーウェンズがゼインを襲撃)
ゼイン:
こうなると予測しておくべきだった。本当にな
オーウェンズ:
俺はこのチャンスを得るまで14年待ち続けた。これ以上自分の番が来るまで待つつもりは無かった。サミとは10年以上世界中を回ってきたが、いつも俺ら2人のことを自慢してきた。最終的にはここに行きついた訳だが、先にデビューしたのはアイツの方だった。アイツは俺ら2人が一緒にデビューするチャンスを奪ったんだ。俺なら絶対にそんなことはしなかった
ゼイン:
俺が今までやってきたことは、全てWWEに所属するためにやってきたことだ。アイツだって同じ考えのはず。俺たちは殆ど同じ道を辿ってきたけど、アイツは結婚して、子供も出来た。そこが俺たちの間で起きた一番の変化だろうな
オーウェンズ:
アイツは自分の事しか...いや、アイツが心配している唯一の事は、自分の事だけだ
ゼイン:
俺たちの革命の日、お前がここにきて、俺がタイトルを獲った日に、あんな事をするなんて考えもしなかった。次に進む時だな、テイクオーバーでは、お前をぶちのめしてやる
ゼイン:
もう一試合、もう一試合だ。当然、ケビン・オーウェンズとだ!
オーウェンズ:
俺は誰とでも戦ってやるが、賞金のために戦ってるんだ。タイトルを賭けろ、あれは金なんかよりも重要で、人生の一部になるんだよ
ゼイン:
アイツは絶対ノンタイトルマッチなんかやらないだろ、俺だってそうするつもりは無い。あいつはタイトル獲得の瞬間だけじゃなく、長年の友情なんかも一緒に台無しにしやがった。絶対に痛めつけてやるさ
ゼイン:
サミ・ゼインがケビン・オーウェンズのケツを蹴っ飛ばすところが観たいか?
オーウェンズ:
ケビン・オーウェンズはNXTタイトルを勝ち取る。2ヶ月、俺がデビューしてから2ヶ月でだ。俺ならできる、やってやるさ
解説
NXTがWWE第三番目のブランドとしての立ち位置を確立したのは、今から約10年前の2014年頃でした。WWEネットワークでの毎週放送の番組や、3ヶ月に1度のペースで行われる特番もこの頃から始まりました。
その中で2014年の12月に行われたNXT テイクオーバー R Evolutionでは、チャンピオンのネヴィルとサミ・ゼインの一戦がメインイベントとして組まれた他、インディーリングで名をはせたケビン・オーウェンズ(元ケビン・スティーン)のデビュー戦も行われました。ゼインとオーウェンズはリング内外での親友として有名でした。
メインイベントでゼインがタイトルを勝ち取った後、オーウェンズは祝福に駆け付けますが、オーウェンズはゼインを襲撃してしまいます。予測できない展開に会場は大いに盛り上がり、ゼインはその被害から悲劇のヒーロー、オーウェンズはヒールとしての不動の地位をそれぞれ得ました。
この2人のタイトルマッチが組まれたイベントが今回翻訳したNXT Rivalです。この試合からNXTはWWEとインディー双方の利点を併せ持ったブランドとして成長していく姿を強く印象付けます。