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〈運〉も実力のうち

松下幸之助さんは入社面接の時によくこういう質問をしていたそうだ。
「キミは自分が運がいいほうだと思いますか?」

これは本当に強運の持ち主を求めているわけではなく、自分が運がいい、ついていると感じられるかどうかを問いている。自分が運がいい、恵まれていると感じられる人は周囲に感謝の気持ちを持っているからと判断する…という、これは割と有名な話ですね。

納得させられる話です。しかし世の中には本当についていない、運の悪い人もいる。変な親の元に生まれついてしまった人は、自分を幸運だなんて思えないだろうし、感謝の気持ちなんて育たないだろう。運というのは本人の責任によらない部分が多々あるので、恵まれない環境に育ってしまった人は気の毒でもある。

では、もしも自分が人を採用する側に回ったとしたら…やっぱり運のいい人を採用してしまうと思う。自分を不幸だと思っているひとは、ものの考え方がネガティブになりがちで、周りへの影響もマイナスになりやすい。それと経営者など舵取りをする立場の人というのは、運とかツキをいうものを割と重視しているように思う。

考えてみれば、強運の営業マンを雇って新しい依頼をたくさんとって来てくらたら会社なWinWinだし、強運の開発者がいい商品を作ってくれるのもプラスになる。反対に不運な人を雇ってしまったばかりに…悪い運がついて来て足を引っ張られることもあるかもしれない。などと考えるのは非現実的ではあるけれど、経営者も人の子、そういったことに捉われてしまってもしかたあるまい。

そうすると幸運な人ばかり常に幸運で、不運な人は浮かばれない…ってことになってしまう。では、どうしたらいいか?私の思いつく限りでは、不運な人は自分自身を騙して、幸運だと思い込んで生きていくしかないんじゃないかな。思い込みから運が開けることもあるかもしれない。

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