
好きなものを語ろう【ハードグミ編】
グミって美味しいですよね。ポップでユニークなパッケージ。カラフルでキレイな色合い。芳しい香りにコロコロとした可愛いらしいデザイン。芳醇な甘さとグニグニと癖になる噛み心地。
近年菓子市場においてグミの売上は右肩上がりで今や1000億円近い市場規模となっております。たしかにコンビニやスーパーなどのお菓子売り場を見てみると陳列棚の占有率もかなりのもの。その人気の高さが計り知れます。世はまさにグミ時代。
僕も御多分に洩れずグミが大好きでありまして、とりわけその中でもハードグミと呼ばれる種類のグミが好物でスーパーに買い物に立ち寄った際は必ず買っております。
ハードグミというのは端的に言うと硬めに作られたグミのことです。噛む力の弱い幼いお子さんやお年寄りには咀嚼しづらいため敬遠されがちなんですが、逆に歯ごたえのある固い食べ物が好きな人、例えばフライドチキンの軟骨部分もボリボリ食べちゃうような僕みたいな人にはうってつけのグミなのです。
まず、そもそもグミとはなんなのか。調べてみたところ↓
グミ(Gummi)という名前は、ドイツ語でゴムを意味する「Gummi」に由来しています。
グミは、果汁などをゼラチンで固めたドイツ発祥の菓子で、1920年にドイツの都市ボンで初めて販売されました。ドイツでは歯の病気にかかる子どもが増えていたため、硬い菓子を作ることで子供の噛む力を強くし、歯にかかわる病気を防ぐ目的で開発されました。
とのこと。なるほど、咬合力を鍛える目的でグミは作られたんですな。
きっとグミが開発される以前は餓狼伝の松尾象山みたいにコルクの栓をボリボリ噛み砕いてアゴを鍛えていたんでしょうな。




まぁそんな冗談はさておき。
これまでにハリボーのゴールドベア、カバヤのタフグミ、明治のブーストバイツなど有名どころのハードグミはあらかた食してきたハードグミ大好きおじさんの僕が選ぶベストオブハードグミがございまして。それがこちら。↓

1980年に発売開始。1997年に一旦販売を終了するも2008年に関東エリア限定で販売を再開。その後2009年より全国販売を再開。以降日本のハードグミ業界を牽引してきた立役者。爽やかなコーラ味と確かな噛みごたえ。ハードグミ界のトップスター、コーラアップでございます。
これが僕の好みにドンピシャでして。普通に食べても十分美味しいんですが、硬さを求める歯応えジャンキーな僕はこれを冷凍庫でカチカチに凍らせて食べるんです。凍らせることでより硬い食感となり、キンキンに冷やすことで清涼感もアップ。これをモグ…モニュ….と噛み締めて食べるのが至福の時間なのです。
そんなハードグミライフを満喫していたのですが先日大発見があったのです。
いつも行くスーパーとは違うスーパーに立ち寄ったときのこと。何の気無しにお菓子コーナーの陳列棚をボケーっと見ておったんです。ここのスーパーは品揃えが豊富だなぁと感心して見ているといつも買ってるコーラアップの横に見慣れない商品があったのです。

ちょっとなんですかコレは。もともと硬いはずのコーラアップにデカデカと「THE HARD」の文字が。「噛んでイライラリリース!」ですってよ奥さん。最近怒りっぽくなってきた僕にとっては願ったり叶ったりな売り文句じゃないですか。
ふとパッケージ右上のかみごたえチャートに目をやると

「5➕」ですよ。限界突破ですよ。頼もしい限りじゃありませんか。いやはやこんな商品があるなんて青天の霹靂とはこのことか。気づいた時には売り場に残っていた5パックすべて買い占めておりました。
さぁさ、お立ち合い。ここからは実食編。普通に食べてもいいのですがいつものように冷凍庫で一晩凍らせたものをいただいてみることに。

お皿へ投入。

皿にあけたとき「カラン、コロン」とおおよそグミとは思えない音がしました。このグミ、カッチカチやぞ。
どれ、パクッとな。
モグ…モニュ…
うおぉ…かってぇ…。
通常のコーラアップよりも甘さ控えめなコーラ味。特筆すべきはやはりこの食感。これはグミというよりゴムに近い硬さ。とても一回の咀嚼では噛みちぎれません。何度か噛み続けてるうちにゼラチンが溶け始めてゴリッゴリッと噛みちぎれて咀嚼できるようになります。改めて言いますがとてつもない歯ごたえです。
一粒で20〜30回以上の咀嚼が必要となるので口寂しい時にも良いですね。一袋食べ終わるころにはそこそこ顎が疲れていたのでハードグミ好きな方はぜひ一度お試しください。
貧しさを噛みしめ、社会に噛みつき、プレゼンを噛みまくり、飼い猫に噛みつかれる。歯ごたえのない人生なんて退屈なだけです。人生噛みしめていきましょう。