パワークエリで任意の位置に空行を挿入する方法
パワークエリで、任意の位置に空行を挿入する方法を紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1680417534279-zSf3m8l5RX.png)
準備
あらかじめ値がnullである行を1つ持つダミーテーブルを用意します。
空のクエリを作成し、ステップの式に以下のように書けば、ダミーテーブルを作成できます。
= #table({"ダミー列"},{{null}})
![](https://assets.st-note.com/img/1680415103007-Lv2Hi762qP.png)
末尾に空行を追加
次に、行を挿入したいテーブルのクエリを開き、まずはテーブルの末尾に空行を追加します。これは「クエリの追加」から上で作成したダミーのテーブルを追加することで実現できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680415763065-nAmEfykCjv.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1680415896448-GM4ReIlpZl.png?width=1200)
以下のように末尾に空行が追加されます。
ただし、ダミーテーブルのダミー列も右端に追加されてしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680416046766-IPYv9QJSFh.png?width=1200)
不要なので、このダミー列は削除しておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680416149869-JSfjGwJWvu.png)
ダミー列が削除されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680416203001-EEpaJNugsV.png?width=1200)
任意の位置に空行を追加
末尾に追加した空行を使って、任意の位置に空行を挿入します。
ステップを追加し、数式に以下のコードを記載します。
= Table.InsertRows( 削除された列, 1, {Table.Last(削除された列)} )
![](https://assets.st-note.com/img/1680416953765-XZBEu9k0nD.png?width=1200)
このTable.InsertRows()関数は、指定した位置にレコードを挿入する関数です。第1引数は、行を追加する対象のテーブル名、第2引数は何行目に挿入するかのインデックス(0始まり)、第3引数は挿入するレコードのリスト(ここでは末尾に追加したレコードを指定)を指定します。
結果として、指定位置に空行が追加されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680417247495-QQgfOTIKGD.png)
末尾に追加された空行は、諸作業が完了した後、パワークエリの空行削除機能で削除ください。