パワークエリで任意の位置に空行を挿入する方法

パワークエリで、任意の位置に空行を挿入する方法を紹介します。

準備

あらかじめ値がnullである行を1つ持つダミーテーブルを用意します。
空のクエリを作成し、ステップの式に以下のように書けば、ダミーテーブルを作成できます。

= #table({"ダミー列"},{{null}})


末尾に空行を追加

次に、行を挿入したいテーブルのクエリを開き、まずはテーブルの末尾に空行を追加します。これは「クエリの追加」から上で作成したダミーのテーブルを追加することで実現できます。

以下のように末尾に空行が追加されます。
ただし、ダミーテーブルのダミー列も右端に追加されてしまいます。

不要なので、このダミー列は削除しておきます。

ダミー列が削除されました。

任意の位置に空行を追加

末尾に追加した空行を使って、任意の位置に空行を挿入します。
ステップを追加し、数式に以下のコードを記載します。

= Table.InsertRows( 削除された列, 1, {Table.Last(削除された列)} )

このTable.InsertRows()関数は、指定した位置にレコードを挿入する関数です。第1引数は、行を追加する対象のテーブル名、第2引数は何行目に挿入するかのインデックス(0始まり)、第3引数は挿入するレコードのリスト(ここでは末尾に追加したレコードを指定)を指定します。
結果として、指定位置に空行が追加されました。

末尾に追加された空行は、諸作業が完了した後、パワークエリの空行削除機能で削除ください。


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