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パワークエリで、様々な形式の表が1つのシートに登場する多数のエクセルファイルをBIツールなどで扱い易いデータベース形式のデータに変換する方法

はじめに以下のような様々な形式の表(行列数が可変の表も含む)が1つのシートに書かれているエクセルファイルが多数あり、これをBIツールなどで分析するために、全てのファイルをパワークエリで読み込む方法を紹介します。 このエクセルデータの特徴としては、以下があります。 ・表の名前(上図でいう”■基本情報1”など)は必ず存在するが行の位置は可変 ・表の見出しが縦方向に並んでいる表がある(上図の基本情報1、2の表) ・県名は固定ではなく、エクセルファイルごとに登場する名称や数が異なる

    • パワークエリで、特定のフォルダ配下、ファイル、シート名の全シートを結合して読み込む方法

      はじめに以下のような複数フォルダに格納されている複数ファイルのテーブルを結合して読み込む方法を紹介します。 フォルダ名やファイル名に、除外ワード("対象外")がある場合は読み込み対象外とします。 さらに各ファイルには複数シートが存在し、読み込み対象のシートも複数あります。DataXXXという名前のシートが読み込み対象で、はじめにシートや、対象外XXXといったシート名は読み込み対象外とします。 手順まずは新しいソースから、フォルダを指定してクエリに読み込みます。 冒頭で示

      • パワークエリで、条件にあうセルまでの列を削除する方法

        はじめに特定のセルまでの列を削除する方法を紹介します。 例えば下図のように、パワークエリに取り込みたいのが「■テーブル情報」の表で、この表の左側の不要な列を取り除きたい(クレンジングしたい)場合などです。 しかも、「■テーブル情報」の位置(行、列ともに)が決まっていない場合、パワークエリ画面の各操作ボタンでの列削除、行削除では対応できません。 不要な列の削除方法まずは該当のファイルをパワークエリに読み込みます。 次にステップを追加し、 追加したステップの数式に以下のよう

        • パワークエリで可変列がある表の列の並べ替え

          はじめに以下のような表で、列をAA→BB→CC→DDの順に並べ替え、可変の列は右端に寄せたい場合の方法を紹介します。可変の列は列のタイトルが変わるかもしれないし、列自体の増減があるかもしれない表です。 単純な並べ替え表の列タイトルをマウスでつまんで順にドラッグして移動すれば、所望の順番に列を並べ替えかえることは簡単です。 ですが、その並べ替え操作で生成される式を見てみると、可変の列のタイトルも含まれています。これでは列タイトル変更や列の増減があったとき、正しく並べ替えができ

        • パワークエリで、様々な形式の表が1つのシートに登場する多数のエクセルファイルをBIツールなどで扱い易いデータベース形式のデータに変換する方法

        • パワークエリで、特定のフォルダ配下、ファイル、シート名の全シートを結合して読み込む方法

        • パワークエリで、条件にあうセルまでの列を削除する方法

        • パワークエリで可変列がある表の列の並べ替え

          パワークエリで特定の文字を含む列のみをピボット解除する方法

          はじめに特定の文字を含む列のみを対象にピボット解除する方法を紹介します。 具体的には、下表の"V"で始まる列のみをピボット解除する方法です。 例えば、複数のテーブルを一括で読み込む際、テーブルによってピボット解除したい列が可変かつ、ピボット解除対象ではない列の数も可変であるが、ピボット解除対象の列名にルールがある場合などに活用できると思います。 準備まず該当のテーブルをクエリに読み込ませたら、クエリを複製し、「ピボット解除対象列名一覧」というクエリを作成します。 クエリの

          パワークエリで特定の文字を含む列のみをピボット解除する方法

          パワークエリでセルの値を別のセルに移動する方法

          はじめに以下のようにあるセルの値を別のセルに移動する方法を紹介します。 データ整形用の列をわざわざ追加するほどでもなく、このセルの値をこっちに移動したいんだけどなぁ、という場面で使えると思います。 また、紹介する方法を使えば、任意のセルの値を任意の値に変更することもできるようになります。 手順以下のようにまずインデックスの列を追加します。 次に、ステップを追加して、数式に以下のように記載します。すると列3のbbbという値が、列2にコピーされます。 = Table.Rep

          パワークエリでセルの値を別のセルに移動する方法

          パワークエリで任意の位置に空行を挿入する方法

          パワークエリで、任意の位置に空行を挿入する方法を紹介します。 準備あらかじめ値がnullである行を1つ持つダミーテーブルを用意します。 空のクエリを作成し、ステップの式に以下のように書けば、ダミーテーブルを作成できます。 = #table({"ダミー列"},{{null}}) 末尾に空行を追加次に、行を挿入したいテーブルのクエリを開き、まずはテーブルの末尾に空行を追加します。これは「クエリの追加」から上で作成したダミーのテーブルを追加することで実現できます。 以下のよ

          パワークエリで任意の位置に空行を挿入する方法