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ニッコウキスゲ


日光黄菅 (ニッコウキスゲ)


一見するとユリの花にも似ているが、ユリ属
ではなくワスレナグサ属のもの。


亜高山帯の湿り気ある草原に大群落をつくる
多年生植物。


学名にあるヘメロカリスの言葉が表すのは
『一日だけの美しさ』を意味している。


朝開いた花は、夕方に萎んでしまい終わって
しまう一日花を表しているものだが、実際は
翌日も花は咲くものだが、著しく劣化した姿
が見てとれる。


ただ、次々と咲くので、群落全体的としての
花期はとても長く、花言葉には『日々新たに』
が付いている。


六甲高山植物園の中では、そのフィールドは
柵によって保護されており、群落がこの様に
見られるのだが、その他の天然に生える地域
では鹿による食害により、自生してる範囲が
どんどん狭くなってきているという。


六甲高山植物園の近くにある牧場地にも鹿の
集団が迫ってきているらしく、現在では猪用
の柵がこの植物園のグルリをカバーするもの
であるが、鹿が迫ると柵そのものを更に高く
4mまでを確保すべく工事を進めているとの
事であった。


今年の春の時期に、京都府立植物園にも雄鹿
が3頭、園内に出没したとの事で桜の花見の
大切な時期に数日、休園となった事がある。


これについては京都府立植物園従業員の方に
聞いたのだが、まだ若い雄鹿なら助走なしで
高さ3mの塀をジャンプして飛び越えて侵入
してしまうのだと言う。


ここ六甲高山植物園は、国内外の貴重な高山
植物を収集して、この地に植えているもので
既に原産地で絶滅した植物をここでだけ保存
している種類も少なくない。それだけに鹿の
食害は絶対避けなければならないと植物園の
職員さんは、このニッコウキスゲを目の前に
語ってくれたのである。





和名 日光黄菅 (ニッコウキスゲ)
   禅庭花 (ゼンテイカ)
洋名 デイリリィ (DAYLILY)
学名 ヘメロカリス デュモルティエリ
   (HEMEROCALLIS DUMORTIERI)
分類 キジカクシ目、ワスレグサ科、
   ワスレグサ属、ゼンテイカ種
種類 多年生植物
草丈 50〜80cm
開花 夏
花色 黄色〜山吹色
花径 5〜7cm
花弁 6枚
原産 日本
言葉 日々新たに
   心安らぐ人
撮影 六甲高山植物園

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