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竹似草


竹似草 (タケニグサ)


キンポウゲ目、ケシ科、タケニグサ属の
多年生草本である。


この植物、竹似草 (タケニグサ)と表記されて
いる通りに、色んな意味で竹に似ているとの事
でこの名がついているものとなっている。


先ずは、その茎を切ると中が空洞となっていて
竹に似ているという最初の特徴がこれである。
次に、落葉した後には可愛い実だけが残る姿が
普段の竹の外観に似ている点となっている。


もうひとつには、竹が地下茎にて範囲拡大する
竹の性質と同様に、この竹似草も根茎を使って
範囲を拡大していく性質を持つものである点。
この根茎による栄養繁殖していく無性生殖植物
という戦略をもつ面白い植物である。


以上三点より、茎の空洞構造、落葉時の外観、
繁殖の手法というそれぞれに違う観点からこの
竹似草 (タケニグサ)という名がついたことは
昔の人が多面的な観点からつけたものであって
とても素晴らしい事だと感心させられる。


この植物の写真の桃色のものはこの実である。
根茎による繁殖もであるが、有性生殖によって
実った実によって拡大する手法をも兼ね備えた
植物でもある。


また、この植物は人工的に手を加えられた事で
荒れ果ててしまった土地、つまりは鉄道建設や
高速道路建設などによって荒らされた広範囲の
土地に向け緑化目的へと利用されたパイオニア
プラント、フロンティアプラントとしての大切
な役割を果たしてきた植物である。


荒れ果ててしまい、他の植物では太刀打ちすら
出来ない痩せた土地にも根付き、その環境改善
により、他の植物を根付かせるものである。


なので、この植物の痕跡を辿りたければこれら
大型の公共工事跡を辿ってみると見つける事が
できるものである。


かつては、竹煮草(タケニグサ)が漢字表記も
されてきたのだが、この植物と竹を同時に煮る
と竹が柔らかく加工しやすいとの昔からの言葉
でその名がついていたが、その効果は誤りだと
判明している。



和名 竹似草 (タケニグサ)
   竹煮草 (タケニグサ)
   占城菊 (チャンパギク)
洋名 プルーム ポピー
   (PLOOM POPPY)
   ボッコニア ジャポニカ
   (BOCCONIA JAPONICA)
学名 マクレイヤ コルダータ
   (MACLEAYA COLDATA)
分類 キンポウゲ目、ケシ科、タケニグサ属
種類 多年生草本
   栄養繁殖植物
   無性生殖植物
   有毒植物
草丈 1〜3m
開花 7〜9月
花色 白
花径 1cm
毒性 アルカロイド系
原産 日本(関東以西)
言葉 素直
   隠れた悪
撮影 蓬莱峡の近所

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