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MARIMEKKO


MARIMEKKO (マリメッコ)


フィンランドを発祥とするアパレルメーカー。
創業者、アルミ マリア ラティア アイラクシネン
(ARMI MARIA RATIA AIRAKSINEN)は最も
成功したフィンランドの女性起業家として知られ
優秀な女性デザイナーたちを集めて、世の女性に
受け入れられるものを提供するというコンセプト
のブランドである。

アルミ マリア ラティア アイラクシネン
(ARMI MARIA RATIA AIRAKSINEN)
1912年7月13日〜1979年10月3日


この社名は彼女のミドルネームを略した『マリ』
フィンランド語で『ドレス』を意味の『メッコ』
これらを合わせ『マリのドレス』としたもので
女性のファッションに、大胆で大柄なプリント
で表現させたそのデザインは世界中から注目を
集め、それは現在でも色褪せることはない。



マリメッコというメーカーがこの世に生み出した
最も有名なデザインは、ウニッコ(UNIKKO)。


『ウニッコ』はフィンランド語で『ケシの花』を
意味する言葉で、北欧で野に咲く初夏の花として
知られている植物である。マリメッコに所属して
いた今は亡きデザイナー、マイヤ ソフィア イソラ(MAJIA SOFIA ISOLA)がこの美しいケシの花
をモチーフにして『ウニッコ』をデザイン考案し
マリメッコのシンボリックデザインとなるもの。

シンメトリーでもなく、花弁が不揃いなものが
並ぶデザインこそが、逆に人の目を引き、人気
が出たのである。


マイヤ ソフィア イソラ
(MAIJA SOFIA ISOLA)
1927年3月15日〜2001年3月3日)

マイヤ ソフィア イソラは、19歳という若さで
娘のクリスティーナを産み、手に職をつける為
ヘルシンキの美術学校にて服飾デザインを学ぶ。

彼女が、校内ファブリックコンテストに仕上げた
そのデザインが、マリメッコを立ち上げたばかり
であったアルミ マリア ラティア アイラクシネン
の目にとまった事から、二人の交流が始まる。


進むべき道が合致すると判断したマイヤ ソフィア イソラは、それまでに描き溜めていたデザインも
マリメッコというブランドに提供。そして彼女の
創作スタイルが独特で、世界中を旅して渡っては
その地で色んなものを見て回っては、自分の中の
インスピレーションを掻き立てるものを具体的な
デザインへと昇華させたのである。このイソラが
生み出したデザインは500点以上もマリメッコ
に採用されている。


また、彼女は恋多き女性でもあって、三回の結婚
と三回の離婚を繰り返したもので、これらもまた
デザインに活かしている。



マリメッコが広く世に知れ渡ったそのきっかけは
第35代アメリカ大統領だったジョン F ケネデイ
(JOHN F KENNEDY)の妻、ファーストレディ
のジャクリーン(JACQUELINE KENNEDY )が
マリメッコの洋服を着ている姿が雑誌の表紙を
飾った事により巷で盛り上がったのがきっかけで
彼女はその後もこのブランドを愛用している。
これはマリメッコにとって販売数を鰻登りにさせた
嬉しい誤算だった訳である。


ちなみに、実業家の方のアルミ マリア ラティア
アイラクシネンの方は、花柄のデザインを当初は
採用しなかった。花は命あるものであり、生きて
いる花を超えるデザインなどないと頑なに拒否、
対するデザイナーのマイヤ ソフィア イソラの方は
花をモチーフにしたデザインを作り溜めた画集を
実業家に見せた。その完成度の高さから実業家は
基本理念を取り下げて、マリメッコを代表する
ウニッコデザインは、現在のマリメッコアイコン
にもなっている。

意欲的な実業家、優秀なデザイナー、の出会いが
あって、また公人であったジャクリーンケネディ
が消費者として人気を底上げした事によってこの
ブランドは今もって人気があり新商品を販売して
いる。今は三人ともがこの世には存在してないが
それでも空の上から自分たちの生み出したもの、
愛したものが現在でも女性達の支持を受けている
のを眺めて誇らしく思っているのかも知れない。


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